市民会館の設計着手 工事平準化へ債務負担(千葉市補正予算)

[2021/11/24 千葉版]
 千葉市(神谷俊一市長)は22日、12月補正予算案を発表した。26日開会の市議会定例会に提案する予定で、一般会計の予算規模は18億1998万円。市民会館の再整備に向けた基本設計に着手するほか、公共工事の平準化を図るため、債務負担を設定している。

 市民会館を再整備するため基本設計について、22年度までに限度額1億0900万円の債務負担を設定。建設予定地はJR千葉駅に隣接するJR千葉支社跡地を選定し、大ホールや小ホールなどを備えた施設を計画している。概算建設費は約120億円で、2027年度の供用開始を目指す。

 小学校通学路の安全対策に2億9000万円を計上し、路肩のカラー化や路面標示、車止め、防護柵などの設置を進めていく。学校施設の環境整備では、エレベータ設置で4億8718万円を計上するとともに6500万円の債務負担、外壁・トイレ改修で1億8500万円の債務負担、校庭整備で1億6800万円を予算化する。

 中等教育学校整備では8600万円の債務負担を設定。22年4月に開校する稲毛国際中等教育学校(現稲毛高等学校・附属中学校)の校舎などの大規模改造工事に向けて実施設計や土質調査に着手する。平和公園拡張建設では債務負担1億9000万円を設定し、平和公園A地区の墓地供給に向け、調整池築造工事や電気設備工事を進めていく。

 公共工事の施工時期の平準化を図るため、22年度実施予定の工事などの発注を一部前倒しする。今年度から河川整備と排水施設整備を新たに追加する方針だ。債務負担の限度額をみると、道路整備(工事38件、設計など14件)が11億円、市有建築物の計画的保全(工事11件、設計など20件)が6億3000万円、河川整備(工事1件)が400万円、排水施設整備(工事3件、設計1件)が3億4700万円、下水道事業会計の下水道整備(工事21件、設計5件)が18億円となっている。

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