県都市整備課 現道拡幅と電線地中化 藤原西那須野線五軒町工区 来年度から事業着手

[2021/12/10 栃木版]

 県都市整備課は、那須塩原都市計画道路3・4・8号藤原西那須野線(県道西那須野停車場線)の五軒町工区(那須塩原市五軒町一丁目~五軒町四丁目)について、2022年度から街路づくり事業による現道拡幅および電線類地中化に着手する。22年度は測量調査を実施し、23年度から25年度にかけて用地を取得。工事は24年度から28年度までの5カ年で実施して、28年度の事業完了を目指す。総事業費は約12億円を見込んでいる。

 この都市計画道路はJR宇都宮線西那須野駅を起点に、国道4号と交差して東北自動車道西那須野塩原ICを結ぶ幹線道路で、市街地の骨格を形成する重要な路線。西那須野駅西口の中心市街地に位置し、沿道には商店や住宅が連立しているが、歩道が狭く電柱も乱立していることから、安全で円滑な通行空間の確保や良好な景観の形成が求められている。

 このため県は、街路づくり事業で都市計画道路3・4・8号藤原西那須野線と整合し、現道を拡幅。あわせて電線類を地中化し、安全で円滑な通行空間の確保と良好な街なみ景観の創出を図る。

 この路線はこれまで、08年度から14年度にかけて永田町工区として西那須野駅西口から西に延長620m区間の現道拡幅と無電柱化を整備している。今回の五軒町工区は、この整備済み区間から国道4号との交点まで、延長500m区間を対象とする。車線数は2車線で、幅員は15m(車道3.0m×2、歩道3.0m×2、自転車通行帯1.5m×2)とする。

 事業スケジュールは、22年度に用地調査を実施して、23年度から用地取得を開始。用地は25年度まで3カ年で取得して、工事は24年度から28年度まで5年間で実施する。事業費の内訳は、測量設計費約1億円、用地補償費約5億円、工事費約6億円で、国費55%、県費45%を充当する。

 同課によると、事業化にあたっては無電柱化に際し浅層埋設や小型ボックスなどの低コスト手法を活用するほか、再生材の利用や建設発生土の公共工事間流用に務めるなど、コスト縮減を図る。

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