新昭和、イオンタウンに 分庁賃借 市庁舎の整備候補(木更津市)

[2021/12/16 千葉版]
 木更津市は15日、市役所庁舎整備事業について、事業者の選定結果を明らかにした。民間施設の一部を賃借する庁舎整備を計画しており、木更津駅周辺は新昭和(君津市)、朝日庁舎周辺はイオンタウン(千葉市美浜区)を候補者に選定した。2022年3月上旬の協定締結を目指し、両社と協議を進めていく。

 木更津市議会の市庁舎整備特別委員会協議会で市長公室公共施設マネジメント課が報告した。13日の選定審査委員会で審査した結果、総合点1400点満点中、新昭和が996点、イオンタウンが1064点を獲得し、基準点840点以上を満たしていたため、候補者として選定されている。

 木更津駅西口で新昭和は、「街の活性化の拠点」と「市民や利用者の利用しやすさ」を最重視し、木更津駅の隣接地一体に木更津テラス(仮称)を整備する計画だ。

 庁舎棟・住宅棟・駐車場棟で構成する複合施設を提案。庁舎棟はS造6階・塔屋1階建て延べ8607平方m、住宅棟はRC造15階建て延べ1万0215平方m、駐車場棟はS造4階・塔屋1階建て延べ5349平方mを想定している。駐車場は342台分を確保する。

 このうち、庁舎棟では1階に店舗や駐車場(公用車20台)、2~3階に市民交流スペース、4~6階に市役所(賃借面積約4000平方m)を設置する方針だ。

 朝日庁舎周辺でイオンタウンは現敷地を活用し、庁舎棟・商業棟・駐車場棟で構成する複合施設の整備を提案。官民複合施設として、朝日地区で地域交流拠点を形成し、駅前地区と連携しながら中心市街地のにぎわい向上を目指す。

 庁舎棟はS造2階建て延べ8460平方m(賃借面積約8000平方m)、商業棟はS造2階建て延べ2万4002平方m、駐車場棟はS造2階・塔屋1階建て延べ6604平方mとする。駐車場は1080台分のスペースを計画している。

 協定の締結後、22年4月から事業化に向けた協議を進め、予算措置を経て12月の事業化を目指す。23年1月から実施設計や建設工事を進め、24年12月までの完成、25年4月の新庁舎業務開始を予定している。庁舎整備支援業務は船場(東京都港区)が担当。

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