2023年度着工へ実施設計 都疎浜ポンプ場の建替(船橋市)

[2022/1/7 千葉版]20220107c 

 船橋市は、都疎浜ポンプ場建替実施設計業務の委託事業者を選定する一般競争入札を公告した。設置から50年が経過するなど老朽化、耐震性が不足している都疎浜(とそはま)ポンプ場の建て替えに向けて実施設計に着手する。予定価格は5700万円(税抜)。履行期限は3月31日まで。改築後のポンプ能力は、現在と同じ1分当たり267立方mを想定。既存施設の機能を活かしたまま23年度に着工、32年度までにすべての工事を完了させる予定だ。

 西浦処理区(湊町地区)は、浸水常襲地域にあり、市では、早い時期から下水道の整備に着手、浸水防止に努めている。同地区の都疎浜ポンプ場は、市役所の西500m余の住宅街に位置し、晴天時は西浦下水処理場へ自然流下し、雨天時は城門川へポンプ排水している。ポンプ8台を保有。排除方式は合流式。排水区域は115ha。1970年12月に供用を開始した。

 敷地面積は2200平方m。建ぺい率は60%、容積率は200%。現況地目は宅地・雑種地。用途地域は、第一種住居地域。防火地域は、準防火地域。

 主な業務内容は実施設計(土木・建築・機械・電気)▽打合せ・現地調査▽ボーリング調査▽アスベスト調査──。

 基本設計では▽水路を設け雨水ポンプとしてポンプゲートを2基設置▽既設の倉庫を撤去した場所に発電機室を設けガスタービン式発電機を設置▽既設躯体を撤去後に電気室を設置──することを想定。施設機能を活かしたまま、狭い敷地で建て替えるため、敷地を有効に活用し、仮設や本設の切り替えをスムーズに行い、工事期間の短縮や費用の削減案を提案してもらう。

 参加資格は、入札参加有資格者名簿の「土木関係建設コンサルタント」に登載され、かつ建設コンサルタント登録規程による「下水道部門」に登録されていることなど。また、経験として雨水排水量が1分当たり130立方m以上のポンプ設備を有する、終末処理場または類似施設の新設もしくは改築の実施設計業務の履行実績を求めている。

 入札書を19日~24日に受け付け、26日に開札する予定だ。

 基本設計は指名競争入札により日水コン(東京都新宿区)が担当した。

 「湊町(みなとちょう)地区大規模雨水処理施設整備事業計画」では、工事諸費などを含む全体事業費として11億3400万円を概算しているが、狭い敷地内での建て替えとなるため、さらに膨らむ見通しだ。

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