3地区で学校施設設計 花の公園で北西側造成 一般会計 4年ぶり増加(22年度予算案 宮城県 登米市)

[2022/2/1 宮城版]
 宮城県登米市は1月31日、2022年度予算案を発表した。2月3日に開会する市議会2月定期議会に提出する。一般会計の総額を435億7108万円とする考え。津山、東和、米山の3地区で小学校の統合再編を継続し、次年度は学校施設の建設に係る設計などを委託する。豊里花の公園の再整備では豊里保育園などの解体跡地を造成し、公園の敷地に組み入れる。

 2022年度の一般会計は、前年度比で2.4%(10億1964万円)の増加を見込む。一般会計が前年度を上回るのは4年ぶり。一般会計に占める普通建設事業費は19億9979万円を計上する。前年度比で1.7%(3408万円)の増加を見込む。災害復旧事業費は9802万円を計上し、63.4%(3802万円)の増加を見込む。

 一般会計と特別会計5事業、企業会計4事業を併せた予算総額は814億0737万円。前年度比で1.9%(15億3709万円)の増加となりそうだ。

 少子化を見据えた小学校の統合再編は、22年度も津山、東和、米山地区の事業を推進し、新たな学校施設の建設に向けて設計業務を委託する。

 津山地区では統合校を運営する柳津小学校を改修することとし、実施設計の委託料に1079万円を計上した。内外壁と床、暖房設備、給排水設備の改修などを予定している。津山地区には柳津小学校の敷地内に放課後児童クラブの拠点施設を建設するため、設計業務の委託料として451万円も計上した。

 3つの小学校を統合する東和地区では、統合校を東和中学校の空き教室で運営することとし、実施設計の委託料に2920万円を計上した。校舎の暖房、給排水設備をはじめ、プールの深さ調整や体育館の改修などを予定している。

 米山地区では老朽化している総合支所、公民館などと小学校を複合化し、「多世代交流拠点」として統合校の運営施設を建設する。本年度に委託した基本構想策定に続き、22年度は基本設計を進める。委託料に6216万円を計上した。また、用地測量の委託料に1317万円、地質調査の委託料に771万円も計上した。

 敷地を割譲してこども園を新設した豊里花の公園では、北西側に隣接する豊里保育所などの解体跡地を造成し、公園区域に組み入れる。工事費として9752万円を計上した。5128.5㎡を造成し、東屋や屋外トイレ、遊具などを設置する。

 東日本台風の洪水で浸水被害を受けた道の駅津山(もくもくランド)の復旧には、災害復旧工事費として2509万円を計上したほか、環境整備に係る工事費として4515万円を計上した。建物のかさ上げ復旧に続き、22年度はウッドデッキやスロープなど外構を整備するとともに、電気・機械設備を復旧する。

■登米市 2022年度の主な会計別予算 (単位:万円)
予 算 項 目 予 算 額 前年比(%)
一般会計 435億7108 2.4
 うち、普通建設事業費 19億9979 1.7
 うち、災害復旧事業費 9,802 63.4
土地取得特別会計 1,028 △65.2
水道事業会計 35億7176 △0.3
下水道事業会計 45億4767 △3.3
※1万円未満切り捨て

 

 

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