設計内容を変更 センタービルと広場の改修(つくば市)

[2022/2/3 茨城版]
 つくば市は、つくばセンタービル公共施設およびつくばセンター広場の改修事業で、意匠に配慮して設計の変更を行うことになった。主な変更は、センタービルへ新たに設置する予定だった市民窓口機能をBiVi(交流サロン)へ変更するほか、センター広場へのエスカレーターやスロープ整備などの大幅な改修工事を取り止め、これまでの外観を保持する。改修工事の請負案件は9月定例市議会への上程を目途に発注する考えだ。工事は22-23年度の2カ年で実施する見込み。

 変更点をみると、市民窓口機能は、TXつくば駅に近いBiVi2階へ移設する。市民窓口がなくなることでエスカレーターの利用者が減ることから、広場に設置する予定だったエスカレーターやスロープ、可搬型プランターの整備は取り止めて、現在の意匠を確保する。さらに、ノバホール横の1階大通路の大幅な改修や、広場1階への大開口部の整備を取り止めた。広場1階に面した大通路には、打合せや自習などに利用できるフリースペースの整備を追加。フリースペースにはキッズスペースを確保するとともに、授乳室は配置を変更する。印刷室兼作業室を拡大して事務室近くに配置場所を変更した。このほか、音楽室兼会議室を音楽室へ変更し、未利用スペースを利用して3階に会議室を新設する。広場にある既設エレベーターのサインの改善については、引き続き検討する考えだ。

 この事業は、センタービル内の公共施設の改修と設備を含めたリニューアルを行うもので、実施設計は坂倉建築研究所(東京都港区)・andHAND建築設計事務所(つくば市)JVで策定している。基本計画では広場のアプローチの改修や広場の修繕、エスカレーターやスロープの設置なども予定されていたが、施設が世界的建築家・磯崎新氏の設計によるものであることから、工事は最小限とし、できるだけ建築当初のままの姿を残すことになった。

 今回リニューアルするのは、市が区分所有する公共施設のうち、ノバホール本館以外の部分で、現在ある吾妻交流センター、市民活動センター、消費者生活センター、国際交流機能を統合して、市民交流の促進やサービス機能の向上を図る。

 改修工事は、つくばイノベーションプラザ、アイアイモールの一部、市民活動センター部分を対象とし、市が区分所有する部分の内装や設備の更新を行う。

 1階は多目的に利用できるフリースペースをはじめ、吾妻交流センターと市民活動センターの機能を拡充した新たな市民活動拠点として、音楽室、調理室、和室、事務室などを新設する。2階は市民活動拠点のエントランスのほか、ノバホール小ホールを整備する。3階はノバホール大ホールと視聴覚ホール、会議室などの改修工事を行う予定だ。

 つくばセンタービルは1983年に吾妻1丁目地内の1万3284平方mの敷地に建設。建物はRC造で、延べ面積は3万1432平方mの規模。研究学園都市のシンボルとして長年親しまれてきたが、建築後38年が経過して社会情勢や周辺環境の変化などによる課題が顕在化したため、ビルのあり方やリニューアルに向けた検討を実施。そのなかで公共施設については駅からの近接性や立地における高い拠点性を活かして、さらなる市民サービスの向上を図るため、新たな市民活動拠点として再整備が計画された。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.