小野市民センターに6.6億円 赤井小の体育館が6.4億円 2カ年で債務負担(宮城県 東松島市 22年度予算)

[2022/2/9 宮城版]

大規模改修する小野市民センター

大規模改修する小野市民センター

 東松島市は8日、2022年度の予算案を公表した。一般会計は前年度比1.2%増の202億2000万円を計上。投資的経費は前年度とほぼ同額の29億1616万円で、うち普通建設事業費が同0.8%減の28億8491万円となった。主な事業では、債務負担行為で小野市民センターの大規模改修事業に限度額6億6180万円、赤井小学校の講堂(体育館)改築事業に同6億4160万円を設定。期間はともに22~23年度。

 普通建設事業費の内訳は別表の通り。投資的経費には普通建設事業費のほか、災害復旧費として3125万円が含まれている。これは奥松島縄文村の災害復旧費で、2970万円が工事費、121万円が工事監理業務委託費となる。

 小野市民センターの大規模改修は、22年度分として工事費に3億9102万円、工事監理業務委託費に404万円を計上。これらを22年度に支出した場合は次年度以降の額が債務負担の限度額となる。

 小野市民センターは所在地が小野字新欠下36で、敷地面積が9213平方m。建物はRC造2階建て延べ1638平方mの規模。1階に講堂や会議室、図書室、事務室などがあり、2階に講義室と視聴覚室が設けられている。

 大規模改修ではバリアフリー化としてエレベーターの新設やトイレの拡充、段差の解消を行うほか、長寿命化対策として給排水や配管、空調設備などを更新する。大規模改修の実施設計業務は綜企画設計(仙台支店・仙台市泉区)に委託した。

 赤井小学校の体育館改築は、22年度分として工事費に2億5320万円、工事監理業務委託費に344万円を計上。これらを22年度に支出した場合は次年度以降の額が債務負担の限度額となる。

 赤井小では既存の体育館を取り壊し、跡地にRC造2階建て延べ736平方mの新体育館を建設する。工事は6~7月ごろに入札発注し、23年度までかけて施工する。改築の基本・実施設計は楠山設計(仙台市青葉区)がまとめた。

 一般会計にはこのほか、工事費として下浦住宅3号棟の大規模改修に3億4300万円、矢本運動公園のテニスコート改修に2億円、大曲小学校放課後児童クラブの新築に1億3000万円、市道百合子線の改良舗装に1億1000万円、橋梁の長寿命化対策に1億0600万円、道の駅の駐車場整備に5080万円を盛り込むなどした。

 委託費では、道の駅の地域連携販売力強化施設等の実施設計業務に2500万円、本庁舎等の施設劣化診断調査業務に235万円を措置した。

 下水道事業会計では、汚水管渠の大曲処理分区管渠工事費に1億2543万円、雨水管渠の測量設計業務委託費に4100万円、農業集落排水事業のマンホールポンプ等更新工事費に9290万円を充てるなどした。

 一般会計と特別会計の4事業、下水道事業会計を合わせた予算総額は同4.3%増の325億9688万円となっている。予算案は15日開会の市議会2月定例会に提出する。

■東松島市 主な会計別予算 2022年度 (単位:万円)
会計区分 予算額 前年度比
(%)
一般会計 202億2000 1.2
普通建設事業費 28億8491 △ 0.8
補助事業 22億1932 4.8
単独事業 6億2509 △ 17.9
県営事業負担金 4050 29.4
柳の目地区産業用地造成事業 8億3551 139.5
下水道事業会計 32億0221 10.2
収益的支出 20億1488 11.1
資本的支出 11億8732 8.9
※1万円未満切り捨て

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