ごみ施設など移転検討 那須南病院整備の協議継続(南那須広域予算)

[2022/3/3 栃木版]

 南那須地区広域行政事務組合(組合長・川俣純子那須烏山市長)はこのほど、2022年度予算を議決した。一般会計は前年度当初から1.7%増加し、22億8000万円となった。新年度は各種施設の維持管理のほか、ごみ処理施設やし尿処理施設の移転整備に向けた検討を実施。那須南病院では、自動火災報知設備更新工事を実施するとしている。

 建設関連の事業を見ると、ごみ処理施設やし尿処理施設の維持管理などに予算を計上している。保健衛生センター(大桶444)内に所在するごみ処理施設やし尿処理施設は、移転整備を構想。ごみ処理施設を移転した後、引き続きし尿処理施設を移転させる。22年度予算では、計画策定や調査業務などに予算を計上したが、地元への説明を行い了解を得てから業務に着手する。

 那須南病院を運営する病院事業では、施設整備検討会議支援業務に117万円を配分した。組合では病院の老朽化が進んでいるため、大規模改修・現地建て替え・移転整備の3案で整備手法を構想。現在は整備手法を検討している段階で、22年度も協議を進めていく。

 那須南病院ではこのほか、老朽化した設備の改修を実施する。自動火災報知設備の更新は、設計に278万円、工事に4070万円、工事監理に69万円を配分した。屋上防水および外壁改修の設計には880万円を計上しており、工事は23年度を予定している。

 主な事業は次の通り。(単位・万円)

 《一般会計》
【総務費】
▽本庁舎施設修繕=17.1▽同各種業務委託(庁舎警備など)=630.1
【衛生費】
▽斎場施設修繕=82.8▽同各種業務委託(火葬業務、火葬炉設備保守点検など)=1866
▽火葬設備定期改修工事=583
▽保健衛生センターし尿処理施設修繕=207.8▽同各種業務委託(施設運転維持管理、受入槽・貯留槽清掃および汚泥処分業務、改修工事支援業務など)=4133.2
▽保健衛生センターし尿処理施設定期改修工事=2414.5
▽保健衛生センターごみ処理施設修繕=979.2▽同各種業務委託(焼却炉内清掃および機器機能点検整備、焼却灰処分、ごみ処理施設改修工事支援業務など)=1億0958.9
▽ごみ処理施設工事(定期改修、ごみ破砕機整備、ごみクレーン点検整備。高圧トランス改修)=1億0372.9
▽各種業務委託(一般廃棄物処理施設整備基本計画(し尿)策定業務、用地測量、地質調査)=5468.1
▽一般廃棄物処理施設整備基金積立金=9007.2
【消防費】
▽各消防分署施設修繕=259.3▽同各種業務委託(一般廃棄物収集運搬業務、エレベーター保守点検など)=281
【債務負担行為】
▽一般廃棄物処理施設基本計画(し尿)策定業務委託=654.5(2023年度)

 《病院事業会計》
【医業費用】
▽医療機器修繕=1471.7▽建物修繕=429.3▽病院付属設備修繕=1661.4▽構築物修繕=30
▽庁舎管理委託=5018▽機械設備保守管理委託=1957
▽施設整備検討会議支援業務委託=117.5
【建設改良費】
▽医療機器等購入=4358.9
▽自動火災報知設備更新設計委託=278.3▽同工事=4070▽同工事監理委託=69.3
▽屋上防水および外壁改修設計委託=880

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