区画整理工を5月公告 農地整備/石巻福地地区の初弾(宮城県東部振興)

[2022/4/28 宮城版]
 県東部地方振興事務所は農業競争力強化農地整備事業で、福地地区(石巻市)の農地整備を計画しており、本年度に区画整理の初弾工事を発注する。初弾工事は小福地1工区の9ha(受益面積は7ha)が対象で、5月にも一般競争入札を公告する考え。概算工事規模は1億円。

 福地地区は追波川周辺に位置する水田で、区画整理によってほ場を大区画化し、道路や排水路、用水路などを整備し直す。全体の受益(ほ場)面積はこれまでの38.3haから37.2haに減らす方向で変更計画を縦覧しており、6月に確定する予定。

 計画では整地工のほか、延長7kmの道路工、延長5.4kmの排水路工、延長4.9kmの用水路工を行う。併せて、揚水機場を1カ所に設置し、暗渠排水を整備する。

 道路工では既存の耕作道を拡幅する。排水路は排水フリューム、用水路はパイプラインで整備する。暗渠排水はポリエチレン管を用いる。区画整理の基本設計業務は西條設計コンサルタント(石巻市)に委託。昨年度は測量設計業務を古川測量設計事務所(大崎市)に委託した。

 事業期間は2025年度までの完成を目指しているものの、もう少し延びる可能性もある。全体事業費は10億9600万円を試算している。

 区画整理工事は、地区内を小福地1工区の7ha、小福地2工区の16.6ha、大福地工区の14haに分けて進める。面積はいずれも受益面積。

 本年度に発注する初弾工事では、小福地1工区の区画整理工事として、整地工のほか、延長2.1kmの道路工、延長700mの排水路工、延長1kmの用水路工、揚水機場1カ所の土木工事を行う。工期は約8カ月。週休2日の対象工事となる見込み。

 揚水機場の機械設備工事は別途、6月に一般競争入札で発注する予定。口径200mmの着脱式水中ポンプ2台を設置する。概算工事規模は8000万円。工期は約8カ月。

 順調に予算が確保できれば、23年度に小福地2工区、24年度に大福地工区の区画整理工事を発注したい意向だ。

 2工区は道路が2.4km、排水路が2.4km、用水路が2.1km。大福地は道路が2.5km、排水路が2.3km、用水路が1.8kmとなる。

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