新病院の施工予定者選定へ 技術協力業務プロポ公告(千葉市)

[2022/5/11 千葉版]
 千葉市は10日、新病院の整備に向け、実施設計技術協力業務の簡易公募型プロポーザルを公告した。幕張新都心若葉住宅地区に333床規模の新病院をECI方式で建設する計画で、業務の委託事業者は施工予定者となる。委託限度額は700万円。27日まで参加申込書を受け付けている。

 施工予定者は、実施設計の段階で高度な技術提案やバリューエンジニアリングによる提案、施工実施方針を実施設計に反映させるため、発注者と設計者への技術協力業務を担当する。

 造成に関する実施設計完了後に造成工事、全ての実施設計完了後に建設工事について、それぞれ見積合せを実施し、予定価格の範囲内で工事請負契約を締結する予定だ。

 実施設計技術協力業務では▽設計の技術検証▽施工実施方針と施工計画の作成▽技術提案・設計補助▽コスト管理支援▽関係機関との協議資料作成支援──などを担当する。

 プロポの参加資格要件として、市建設工事入札参加資格者名簿で建築一式工事の等級Aに格付されており、建築一式工事で特定建設業の許可を受けていることや、建築一式工事の総合評価値が1200点以上であることのほか、施工実績などを求めている。

 8月3~5日に技術提案書とVE提案書を受け付け、9月上旬のプレゼンテーション・ヒアリングを経て、9月中旬までに最優秀提案事業者を特定する予定だ。

 実施設計業務は日建設計(東京都千代田区)、実施設計のコンストラクション・マネジメント(CM)業務はプラスPM・シップヘルスケアリサーチ&コンサルティングJV、ECI発注支援業務はシップヘルスケアリサーチ&コンサルティング・プラスPMJVがそれぞれ担当している。

 新病院の建設予定地は美浜区若葉3丁目の幕張新都心若葉住宅地区。小学校・公益施設用地のうち、新病院の敷地として約3万5000平方mを想定している。

 新病院の構造・規模はRC一部S造5階・塔屋1階建て延べ3万3300平方m。免震構造を採用する。このほか、保育所・薬局棟(約500平方m)や立体駐車場(約3800平方m)を整備する。

 工事は建築、電気設備、給排水衛生設備、空調換気設備、昇降機設備、造成、外構(都市公園整備を含む)、インフラ盛替など。工期は地盤改良など造成工事5カ月、建設工事28カ月を想定。工事費は238億0600万円を概算している。

 整備手法はECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式を採用する。設計段階から施工予定者を選定し、実施設計業務への技術協力を行い、仕様など決定後に施工予定者と工事契約を締結する方式となる。

 実施設計は23年夏までにとりまとめる。着工時期は造成工事(砂杭工事)が23年6月ごろ、建設工事が同8月ごろを予定しており、25年12月の竣工を目指している。

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