寿なとり学園を選定 障害児支援施設の整備(宮城県 名取市がプロポ)

[2022/5/21 宮城版]
 名取市は公募型プロポーザルで、仮称・名取児童発達支援センター(以下、センター)の整備運営事業者として寿なとり学園(名取市、佐藤宏郎理事長)を優先交渉権者に選定した。同学園には市と協議して施設整備に関する内容を詰めた上で、早ければ2023年度にセンターを建設してもらい、24年4月の開所を目指す。

 センターの建設場所は増田1丁目421他で、市営住宅の跡地。敷地面積は1721平方m。用途地域は第一種住居地域で、建ぺい率が60%、容積率が200%。市が土地を提供するため、同学園とは土地の使用賃借契約を結ぶ。賃借期間などは同学園と協議して決める。

 センターでは心身障害児通園施設「名取市若竹園」で行ってきた児童発達支援事業を拡大継承して取り組んでもらうほか、新たに障害児相談支援事業と保育所等訪問支援事業を行ってもらう。定員は32人程度。

 このほか、同学園が自らの判断で独自の事業を提案できる。ただし、独自提案された事業を実際に実施するかどうかは市と協議した上で決める。

 施設整備の資金は同学園に調達してもらうが、国や県などの補助金を最大限活用するよう求める。独自提案事業の施設整備については、市が提案を採択した場合のみ予算の範囲内で費用を一部補助することを検討する。

 今回のプロポは4月1~22日に申し込みを受け付け、同月下旬に審査し、16日に結果を通知した。参加したのは同学園のみだった。

 同学園は学校法人で、市内の増田地区に「なとり認定こども園」、手倉田地区に「なとり第二こども園」を開設している。

 なお、既存の若竹園は所在地が増田1丁目8-32で、敷地面積が約640平方m。建物は木造平屋215平方mの規模。センターの完成後は廃止する見込み。

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