更新計画 検討をプロポ 北上川下流の農業用施設(北上土地改良)

[2022/6/15 宮城版]
 農林水産省北上土地改良調査管理事務所は、北上川下流地域の農業用施設について、長寿命化に配慮した更新整備計画を策定する。計画策定に当たって検討業務を委託するため、13日付で簡易公募型プロポーザルの手続きを公告した。23日まで参加表明書、7月5~25日に技術提案書を受け付け、審査を経て8月5日に結果を公表する。

 業務対象の北上川下流地域は、石巻市他4市5町にまたがっており、過去に国営のかんがい排水事業などを行った地区が10カ所ある。具体的には▽迫川上流▽旧迫川▽中田▽大崎▽大崎西部▽江合川▽鳴瀬川▽中津山▽河南▽定川──地区が対象となる。

 これらの地区に設けられている揚水機場や用水路、排水路、用水管理設備、排水路、頭首工、ダム、発電所などについて、将来的に長寿命化に配慮した更新などを進めるため、2021年度から4カ年かけて広域基盤整備計画調査を進める。

 1年目の昨年度は、農業基盤の開発や更新を検討するため、「北上川下流地域広域基盤整備計画資料作成業務」をNTCコンサルタンツ(東北支社・仙台市泉区)に委託。国営地区の概要調査として、現状の課題などを聞き取り調査した。

 2年目の本年度は、広域基盤整備計画検討業務として、大まかな更新計画を検討・策定する。業務の履行期間は2023年1月31日まで。業務成果は来年度以降に作成する広域基盤整備計画の基礎資料とする。

 プロポの参加資格は、東北農政局から測量・建設コンサルタント等がA等級で建設コンサルタントの資格認定を受けていることなど。参加表明書の選定結果は7月4日に通知する。

 なお、地区によっては国営施設応急対策事業などで先行して個別に更新や長寿命化改修を実施する施設もある。将来的な更新も地区ごとに具体化する見込み。

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