山下設計と優先交渉 中央コミセン減築改修の基本設計プロポ(千葉市)

[2022/7/1 千葉版]
 千葉市は6月30日、千葉中央コミュニティセンター減築・大規模改修基本設計業務の簡易公募型プロポーザルを実施した結果、優先交渉権者に山下設計(東京都中央区)を特定したことを明らかにした。ECI方式で10階建てを4階以下に減築するとともに、大規模改修を施し、建物を長寿命化する計画だ。

 プロポでは▽INA・桑田設計共同体▽梓設計▽山下設計──の技術提案書を審査した結果、山下設計が評価点600点満点中526点の最高得点を獲得したため、優先交渉権者に選定されている。

 10階建てを4階以下に減築するとともに、大規模改修を施し、建物を長寿命化する計画。建築面積は5650平方mで、延床面積は容積率(400%)に収まる範囲内を想定している。

 基本設計業務の成果を踏まえ、2023~24年度に実施設計を進め、25年度の着工を目指している。再整備基本計画策定業務はINA新建築研究所(東京都文京区)が担当した。

 千葉中央コミュニティセンターは、築47年を経過し、外壁や設備機器などの全面的な更新時期を迎えており、耐震性に課題があるため、施設全体のあり方について検討を進めてきた。

 20年度のサウンディング型市場調査では、民間企業による既存建物の利活用が難しいことが判明。21年度に再整備基本計画を策定し、引き続き公共公用利用するため、減築の手法により耐震性を確保するとともに、大規模改修することで建物を長寿命化することを決めた。

 千葉中央コミュニティセンターの所在地は中央区千葉港2-1で、千葉都市モノレール市役所前駅に接続している。土地は約8200平方m。用途地域は商業地域、建ぺい率80%、容積率400%。建物の構造・規模はSRC造地下3階地上10階塔屋2階建て延べ5万1801平方m。1974年9月に完成した。

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