3JVと1者に栄誉 建設業者表彰 赤塚工業が11回目(取手市)

[2022/9/3 取手市]
 取手市は2日、優秀建設業者表彰として、2部門で4件の工事を施工した3JVと1者を発表した。最多受賞は、今回も2件の工事で受賞している赤塚工業の11回となっている。表彰式は10月7日に、取手ウェルネスプラザで行われ、藤井信吾市長から表彰状が贈呈される。

 今回の優秀建設業者として選定したのは、土木部門が赤塚工業・常盤造園建設JVと大竹建設・和友工業JVの2JV、建築部門が赤塚工業・常陽建設JVとコウキ建設の1JVと1者となった。その他部門の受賞者はなかった。JVについては、構成会社ごと個別に表彰される。

 各受賞回数は、赤塚工業(14~18年度、20年度、22年度)の11回を最多に、大竹建設(14~17年度、20~22年度)の8回、常陽建設(14年度、17~18年度、20~22年度)とコウキ建設(15年度、18~22年度)の各6回、常盤造園建設(19年度、22年度)と和友工業(17年度、22年度)の各2回と続いた。このうち、コウキ建設は18年度から5年連続、大竹建設と常陽建設は20年度からの3年連続受賞となっている。

 受賞者の選考は、21年度中に完成した請負金額300万円以上の建設工事50件の中から、発注担当課が工事成績評定が80点以上となった工事5件(土木2件、建築3件)を優秀建設業者表彰審査会に推薦。8月24日に開かれた優秀建設業者表彰審査会により、各部門ごとに規定に該当する表彰候補者を選定し、30日に市長が優秀建設業者として決定した。

 優秀建設業者表彰は、市発注の建設工事の質的向上と請負業者の施工意欲を高めることなどを目的として、14年度に優秀建設業者表彰要綱を制定して開始した。市が発注する建設工事を誠意をもって適正に施工し、特に優秀な成績で完成させた建設業者を市長が表彰する。対象は、▽土木部門▽建築部門▽その他部門──3部門。前年度に300万円以上の工事を完成させた者のうち、工事成績評定が80点以上の工事または施工した全工事の工事成績評定が65点以上──などに該当する者を、部門ごとに数者ずつ選考する。その他部門は、建築工事の別途発注となった設備工事なども対象となっている。

 受賞工事のうち、土木部門の「2社総交公区第1-1号A街区造成工事」で受賞した赤塚工業・常盤造園建設JVは、工事着手に先立つ関係者協議により、撤去工事に必要な仮設工法に急遽大きな変更が生じたが、周辺状況に見合った新たな架設工法を速やかに提案し、採用することにより円滑な工程管理ができていたと評価。構造物深部施工時には、不明な構造物が多数出現し、施工方法の変更を余儀なくされたが、その都度、的確な状況判断により必要以上に時間をかけずに無事故で竣工できたと評価している。

 また、建築部門の「吉田消防署大規模改修工事」で受賞したコウキ建設については、特殊な勤務態勢や緊急出場に配慮しながらも、消防との調整を密に行い、緊急出場など業務に支障を与えることなく竣工することができたことや、工事書類についても的確に整理され、出来映えも優秀だったことなどをたたえている。

 表彰式は10月7日を予定しているが、新型コロナウイルスの状況を見ながらの開催となるもようだ。

 以下、優秀建設業者と対象工事などは次の通り。(※▽受賞者=[1]工事名[2]工事場所[3]最終金額)
【土木部門】
▽赤塚工業・常盤造園建設JV=[1]2社総交公区第1-1号A街区造成工事[2]新町2丁目[3]3億7807万円
▽大竹建設・和友工業JV=[1]1社総交公区第1-9号A街区造成工事その3[2]新町2丁目[3]2億67378万円
【建築部門】
▽赤塚工業・常陽建設JV=[1]市立藤代小学校校舎大規模改造工事[2]藤代53[3]5億5110万円
▽コウキ建設=[1]吉田消防署大規模改修工事[2]吉田545-1[3]1億2925万円

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