館山市 森正一市長インタビュー 愛されるまちづくり 新庁舎建設が課題

[2023/2/15 千葉版]

館山市 森正一市長

館山市 森正一市長

 「市議11年半の経験を市長の職に生かしたい。ゼロからの政治だったが、市議3期目の途中から地元住民の後押しで、市長を目指した。市議での活動をさらに進め、誰からも愛されるまちをつくる」──こう語るのは、昨年11月の市長選で初当選した森正一館山市長だ。市民の安全確保や子どもたちの健やかな成長のため邁進する。防災と新庁舎建設、建設業者への思いなどについて森市長に話を聞いた。

 森市長は「市議時代には、子どものことを第一に考え、教育関係とともに安全と安心の確保を重視してきた。その一つとして、第二中学校と第三中学校の統合推進など、耐震を含めた防災面での強化がある」と強調。また、市民と職員の安全を確保するため、市庁舎の建て替えも視野に入れているという。

 「防災面からみても、今後新庁舎の建て替えは検討すべき課題だと感じている。市民の利便性とともに、交通ネットワークの充実、オンライン化もさらに進めたい」と話した。

 新庁舎の建設地は、旧県立安房南高校の跡地が第一候補地だという。

 「2026年度からの総合計画を策定する中で位置づけ、検討に入りたい」とし、「県や国と協議する必要があるが、市民のために最良の場所に最良の市役所を建設して安全を確保する。財政面も課題となるが、事務の効率化も含め、庁舎の規模や機能について検討し、市民とともに考えていく」と続けた。

 使わなくなった施設や市内の空家については「しっかりとしたスケジュールを立て、利活用を進める。館山には若者の力を必要としている企業がたくさんある。進学や就職で一度地元を離れた若者が、生まれ育った館山に戻って子育てしたいと思えるまちをつくる。JR館山駅東口エリアは、地域住民のニーズに合わせたコンテンツを行政と民間の活力で利活用したい」と意気込みをみせる。

 「渚の駅たてやまや、JR館山駅前を拠点に地域づくりを進め、そこから交流の輪を広めたい。また、地場産農水産物の直売と加工、飲食できる道の駅を23年度中のオープンを目指している」。

 防災面では、建設業者の協力が欠かせないとも言う。「災害協定を結び、自然災害時の道路啓開やガレキの撤去などの協力体制がしっかり出来ていることは非常に心強い。令和元年の房総台風の時の尽力には感謝の気持ちでいっぱいだ。引き続き、地域の守り手として、住民の安心安全確保に向けた協力をお願いしたい」などと話す。

 同時に、建設業界について「近年では、ICT建機や働き方改革を取り入れ、良い職場環境を作っていると聞く。担い手不足や職人の高齢化も進んでいるというが、若者の雇用の場の確保と技術職の魅力ある職場環境を推進してほしい。これからも地域づくりを一緒にやりたい」と力強く話す。

 人口の流出を食い止めるとともに、地域を活性化させ、人が集まる地域にするためには、拠点づくりが欠かせない。三市一町(館山市・南房総市・鴨川市・鋸南町)の連携も強化して解決する。

 最後に森市長は、人口減少や少子高齢化に加え、雇用対策としても「館山を誰もが住んでいて良かったと思えるまちにすることが私の使命だ。きれいな海が近く、温暖な気候に恵まれ、自然食材も豊かだ。新鮮でおいしい農水産物、歴史とともに育んできた産業や文化、スポーツ環境など多くの魅力がある。移住者からも選ばれるまち、高齢者がいきいきと暮らし、安全で子どもたちが夢を持って輝けるまちを全力でつくる」と将来の館山を見据えた。


 

【プロフィル】

もり しょういち 1967年、館山市長須賀生まれ。北条小学校、館山第三中学校、安房高校、東北大学工学部卒業。館山市議会議員を11年半務めた後、22年11月の市長選で初当選した。趣味はサッカー。地元少年サッカーチーム「北条FC」を06年に立ち上げ、指導者として子ども達と一緒にプレーする。「頑固な性格、一度決めたら最後までやり抜く」と自身を語る。

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