区画整理組合の設立認可 鷺沼地区37ha(習志野市)

[2023/9/30]

鷺沼特定土地区画整理事業の整備イメージ鳥瞰図

鷺沼特定土地区画整理事業の整備イメージ鳥瞰図

 習志野市が支援する「習志野市鷺沼地区土地区画整理組合」の設立が9月20日付で県から認可され、29日付で公告された。習志野市の中央部東側、千葉市との市境に位置する面積約37haに、緑豊かで防災機能を兼ね備えた高品位なまちを形成する。10月21日に設立総会を開催、業務代行者として竹中土木・野村不動産共同企業体を決定する予定だ。2028年度末のまちびらきを目指す。

 施行期間は32年3月末までの8年余。施行地区は習志野市鷺沼3丁目・4丁目・5丁目と鷺沼台4丁目の各一部。事務所の所在地は、津田沼5丁目の旧保健会館3階。

 事業計画によると、計画人口は約6800人。総事業費167億4800万円のうち、工事費として145億9300万円の支出を見込む。

 事業費の内訳は、公共施設築造費58億8600万円、移転・移設費13億3100万円、上・下水道整備費25億7300万円、整地費14億6200万円、工事雑費14億8800万円、調査設計費18億5300万円など。

 習志野市都市マスタープランに基づき、農地との共存による、緑豊かで良好な都市型住宅・商業・教育・福祉機能が複合した土地利用を図る。

 地区中央部には都市計画道路に面して複合型商業施設を配置。地区西部には鷺沼小学校(2ha)を移転建て替え、近隣公園(2ha)と医療福祉施設を隣接して整備する。

 地区北部・南東部には低層住宅と中高層住宅を配し、農地は農業経営希望者の意向を踏まえたうえで適宜配置する。

 道路は、東西方向に都市計画道路3・4・9号谷津鷺沼線、南北方向に都市計画道路3・4・24号鷺沼線を配置、これらを補完する区画道路などを築造する。

 複合商業施設街区における商業事業予定者はイオンタウン。

 鷺沼小学校の延べ面積は、1万4000平方m程度を想定。24年度に基本設計、25年度に実施設計をとりまとめ、26~28年度の3カ年で建設、まち開きにあわせて29年4月に開校する。基本計画策定は桑田建築設計事務所が担当。履行期限は24年3月まで。

 宮本泰介市長は、鷺沼地区の開発について、「定着人口が増えることで、まちの価値もあがり、税収の増加も見込まれていることから、全力を挙げて組合を支援していきたい」と語っている。

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