新県立図書館等複合施設 実施設計に債務6.5億円(千葉県)

[2023/10/5 千葉版]
 定例県議会で文教、総合企画企業の両常任委員会が4日に開かれ、各部局が所管する補正予算案を審査した。県教育委員会は、新県立図書館等複合施設整備事業について、限度額6億5000万円の債務負担を設定し、実施設計に着手する考えを示した。予算が承認され次第、基本設計を担当した日本設計(東京都新宿区)に随意契約で委託する方向で検討している。

 3館ある県立図書館を1館に集約するとともに、文書館と複合化し、県立青葉の森公園内(千葉市中央区)に、RC造一部S造3階建て延べ1万9000平方m規模の複合施設を新築する計画。免震構造を採用し、建築工事費は約195億円を見込んでいる。

 補正予算案では、新県立図書館等複合施設整備事業の実施設計業務委託料について、本年度予算5億8000万円を減額するとともに、2024年度までに限度額6億5000万円の債務負担を新たに設定する。

 県教育委員会によると、基本設計の中で、地下1階地上2階建てを地上3階建てに変更したことや、それに伴う日照の影響、3階部分の閲覧席などの検討に時間がかかったことが要因だという。

 今後、補正予算が承認され次第、実施設計を委託し、24年度までにとりまとめる方針。建設工事については、25年度から入札の手続きを進め、同年度内の着工を目指す。工期は3年以上を見込んでいる。
 
台風13号で鉄道被害

 県総合企画部は、台風13号による鉄道の被害状況を報告した。台風に伴う大雨や土砂崩れ、倒木などにより、県内各地の鉄道で、列車の運休や遅れなどが発生し、鉄道利用者に大きな影響が出ている。

 特に房総半島中央部を走る小湊鐡道やいすみ鉄道では、線路下の路盤が流されるなどの被害が複数箇所で発生しており、現在も一部区間が不通となっている。県は、国や関係市町とも連携しながら、事業者の復旧の取り組みに協力していく考えを示した。

 県企業局は「千葉県営水道事業中期経営計画」に基づく22年度の実施結果や、「千葉県工業用水道事業中期経営計画」の5カ年の成果などを報告した。

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