板戸大橋上部工を公告 2~3者JV 参加資格確認申請は14日まで(栃木県監理課)

[2023/11/3 栃木版]

 県監理課は2日、主要地方道宇都宮向田線板戸大橋の「鋼橋上部建設工事その1」に係る条件付き一般競争入札を公告した。入札参加形態は2者または3者で構成する特定JVとし、競争参加資格確認申請を6日から14日午後4時まで、入札書を20日から27日午後4時までいずれも電子入札システムで受け付けて、12月13日に開札する。暫定2車線で整備した現橋の下流側に残る2車線分を整備するもので、初弾工となるその1工事は26年3月25日までの工期で施工する。=公告概要は2日付3面に掲載

 競争参加資格は、代表構成員が鋼構造物工事の総合点数1200点以上、その他の構成員が鋼構造物工事の総合点数1000点以上で、代表構成員には2008年度以降に国や都道府県などが発注した請負金額500万円以上の道路橋(B活荷重)の鋼橋上部工工事(補修、補強工事を除く)の施工実績も求める。

 この路線は、「とちぎの道路・交通ビジョン2021」で一般広域道路「宇都宮・水戸連絡道路」に位置付けられるとともに、鬼怒川左岸地域に位置する清原、芳賀、芳賀・高根沢などの大規模な工業団地群にアクセスする、本県の産業・経済活動を支える重要な路線。

 しかしながら、現道(柳田街道)は柳田大橋周辺で朝夕を中心に慢性的な交通渋滞が発生し、通勤通学などの日常生活や物流などの産業・経済活動に大きな支障をきたしている。このため県は、02年度から新たな橋梁(板戸大橋)を含むバイパス整備(愛称:「宇都宮テクノ街道」)に着手し、19年3月までに全区間を暫定2車線(一部完成4車線)で、22年3月までには板戸大橋を除く約5.2kmを完成4車線で整備している。

 板戸大橋の周辺では、事業箇所前後の平出板戸工区の整備が22年3月に完成4車線で、高規格道路「茨城西部・宇都宮広域連絡道路」宇都宮環状北道路の整備が同年7月に完了したほか、高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道路」宇都宮高根沢バイパスの整備が27年度の完了を予定している。これら周辺の道路状況を踏まえ、今後のさらなる交通量増加に対応するため、暫定2車線のまま残る板戸大橋を早期に完成4車線化する。

 事業区間は、宇都宮市下岡本町~板戸町までの総延長1000mで、うち橋長は920m。標準幅員は全幅22.0m(車道3.25m×4、路肩0.5m×4、歩道3.5m×2)で、このうち今回整備する下流側の2車線分が11.0m(車道3.25m×2、路肩0.5m×2、歩道3.5m×1)となる。事業期間は2023年度から27年度までの5カ年で計画し、総事業費には約66億円を試算。橋梁詳細設計業務は、富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当した。

 今回発注する鋼橋上部建設工事その1は、このうち鋼6径間連続鈑桁橋1連で、延長は323m。県議会で工事請負契約の承認を得てから着工し、26年3月25日までの工期で施工する。

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