大和ハウスを選定 つくば市未利用地15haの売却 茗溪学園の移転も視野に(日本自動車研究所)

[2023/11/8 茨城版]
 日本自動車研究所はこのほど、「つくば市学園南エリア未利用地売却に係る事業者公募」について、大和ハウス工業茨城支店を代表企業とするグループを買受候補者に選定した。提案価格は142億3000万円となり、売買契約は11月中に締結し、12月中に土地の引き渡しを行う見通しだ。引き渡しが完了すれば、造成工事に着手する予定。同グループの提案では商業施設や分譲マンション、保育施設などの整備のほか、茗渓学園中学校高等学校の移転も視野に入れている。

 売却の対象となるのは、つくば市学園南2丁目で、つくば研究所と市道5-1711号線を挟んだ東側の未利用地15万5385平方m。公募では、県やつくば市が目指すまちづくりへの貢献や周辺住民への配慮、地域活性化への貢献、産業振興などを考慮した土地利用が求められていた。

 大和ハウス工業の提案では、「Interactive City つくば研究学園~人と人、さまざまな機能、地域がつながり、相互作用し、未来へ続くまち~」を事業コンセプトに掲げ、▽住まう(新たなビッグコミュニティを生む487戸の分譲マンション)▽賑わう(賑わいをもたらし、豊かに暮らし続けられる商業施設)▽学ぶ(将来にわたる人財を育成する中高一貫校)▽育む(地域の将来を担う子どもたちが通う保育施設)▽創る(つくばに相応しい最先端産業を支える)▽運ぶ(研究施設A・Bと産業・物流施設)──などを盛り込む。あわせて、敷地内には広場や新設道路などの整備も行う。

 同グループの提案では、中高一貫校の茗渓学園の誘致も見込んでいる。土地利用計画では、新設道路の東側の約4万~4万3000平方mを学園用地に充てる予定。敷地内には校舎棟や体育館などのほか、グランド2面分を整備していく。

 学園は現在、つくば市稲荷前に立地しており、1979年に開校した。校舎などが建て替えの時期にきていることに加え、学園南エリアはTX研究学園駅から徒歩圏内に位置することから、通学面での利便性が見込まれる。今後は移転に向けての課題などを精査し、早ければ創立50周年を迎える29年度ごろの移転を目指していく。

 買受候補者の選定については、参加資格審査と企画提案審査の2段階で行われた。提出された参加表明書に基づき、参加資格を評価して5グループを選定したあと、提案書類に基づく提案プレゼンテーションやヒアリングを実施。選定委員会で審査を行い、評価点が最も高い応募者を最優秀提案者として選定した。なお、最低売却価格は92億4000万円に設定していた。

 事業計画においては、▽対象地の立地特性等を踏まえた土地利用計画▽環境配慮、産業発展、人材育成等の要素を含むSDGsを意識した取り組み▽「つくば市未来構想」および「つくばスーパーサイエンスシティ構想」などの県やつくば市が策定する計画に配慮するとともに、葛城地区地区計画に定める土地利用計画にふさわしい施設の整備▽工事期間や施設供用開始後の運営期間中において、開発負荷等を最小限に留めるなど開発における隣接地域への配慮▽早期に施設の開発などに着手する──などの要件を満たしていることが条件だった。

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