近く組合設立認可 若松二丁目住宅建て替え(船橋市)

[2023/11/17 千葉版]

 南船橋駅前の分譲マンション「若松二丁目住宅」の建て替え事業について、近く船橋市から建替組合の設立が認可される見通しであることがわかった。設立認可の公告から30日以内に総会を開き建替組合を設立する。北側の賃貸住宅と敷地を分割しながら、道路の新設や共用インフラ管の整理などにより、一体的な団地再生に取り組む方針だ。建て替え後の戸数は、約1300戸を見込んでいる。 若松二丁目団地は賃貸・分譲併存の大規模団地で、築50年余が経過、老朽化が進行している。

 総戸数は48棟1334戸。うち、建て替えを計画している南側の分譲マンションは、16棟576戸。5階建て延べ3万0240平方m。

 若松二丁目住宅管理組合は、全戸を対象とした個別面談や広報誌の発行、棟別の意見交換会を繰り返し実施し、今年3月の臨時総会で、建て替え決議を可決した。建て替えにあたっては、マンションの一部を保留敷地として処分、事業費に充当することを想定している。

 コンサルタントは、ネクストアーキテクト&アソシエイツに委託。組合員として野村不動産、日鉄興和不動産、旭化成不動産レジデンス、三井不動産レジデンシャルが参画を予定している。

 同事業は、国土交通省の「マンションストック長寿命化等モデル事業」の採択プロジェクトに、20年度は「計画支援型」、22年度は「工事支援型(建替工事)」として選ばれた。提案者は、それぞれネクストアーキテクト&アソシエイツと野村不動産。

 採択にあたっては、共用インフラの分割整備、工事ヤード・工事車両ルートの工夫による工期短縮などが評価された。

 南船橋駅周辺では、商業施設「三井ショッピングパークららテラスTOKYO-BAY」が今月29日にオープン。「千葉ジェッツ」のホームアリーナとなる大型多目的アリーナ「仮称・ららアリーナ東京ベイ」の建設も進んでおり、臨海部の新たな玄関口として注目されている。

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