道の駅修繕で設計 新たな工業団地の適地調査(大田原市予算案)

[2024/2/7 栃木版]

 大田原市は6日、2024年度当初予算案を公表した。一般会計は前年度当初から4.4%増加し、329億7900万円。このうち普通建設事業費は、地方創生道整備交付金事業などが影響し、19.2%増の20億0975万円にとなっている。主な建設関連事業は、舗装修繕工事や道路改良工事、橋梁の補修事業、工業団地の適地調査、道の駅「那須与一の郷」の大規模修繕に向けた基本設計、湯津上学童保育館の別棟建築工事、大田原浄水場送水管更新工事などを挙げている。=2面に主要建設関連事業と予算額

 このうち道路は、道路維持事業に5億3933万円を計上し、市道南金丸桧木沢線等の5路線の舗装修繕工事などを進めていく。市道整備事業には1億5620万円を計上し、道路改良に向けて4路線で用地調査・測量・設計、4路線で工事を実施する。

 地方創生道整備交付金事業には3億3700万円を計上した。このうち9路線の舗装構造調査に2000万円、2路線の改良工事に7150万円、市道大田原喜連川線等の5路線の舗装修繕工事に1億9000万円を配分する。

 橋梁維持事業には2億3847万円を計上し、約60橋の調査に2000万円、3橋の補修設計に3200万円、3橋の補修工事に1億8290万円を配分する。小中学校施設整備事業では、小学校への防犯カメラ設置工事に3300万円を予算化した。

 基盤整備促進事業では、二輪地区の農道舗装で測量設計に450万円、工事に3550万円を計上した。林道は、大杉橋の耐震補強設計の委託料で600万円を配分し、25年度以降に工事を行う。工業団地適地調査には、200万円を配分。市内の産業団地の分譲地が完売していることから、新たな産業団地整備に向けて適した地域を調査する。

 道の駅「那須与一の郷」は、大規模修繕に向けた基本設計委託料で440万円を予算化した。空調などの設備を修繕する計画で、25年度に詳細設計、26年度に工事を実施する計画となっている。

 24年度に湯津上地区の3小学校を統合して設置する湯津上小学校関連では、増加する児童に対応するため、湯津上学童保育館の別棟建築工事に7500万円を計上した。

 公共施設の解体は、黒羽川西地区公民館公会堂に3150万円、シルバー人材センター・土地改良区事務所の施設に2700万円を配分した。

 企業会計では、水道事業の資本的支出が10.9%減の7億9600万円となった。大田原浄水場送水管更新工事には1億2000万円、配水池の耐震補強工事には4700万円、老朽管の更新事業には1億6410万円を予算化している。

 下水道事業は、資本的支出が3.4%減の11億9400万円で、大田原第2処理区での汚水管整備に1億2300万円、舗装復旧に4600万円を配分。浅香・親園処理区の汚水管整備には、9300万円を計上した。

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