岩舟文化会館を改修 新年度予算案 産業団地造成へ調査(栃木市)

[2024/2/8 栃木版]

 栃木市(大川秀子市長)は6日までに、2024年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比0.1%減の740億9000万円で、昨年度に次ぐ二番目の規模となった。普通建設事業費は、斎場再整備事業費や高機能消防指令センター総合整備事業費の減少により、13%減少し117億4775万円となっている。主な建設事業は、文化会館施設の改修事業や栃木文化会館の基本設計、インター周辺開発に向けた調査、公共下水道雨水管渠整備事業などを予定している。=2面に主要建設関連事業と予算額

 主な建設事業を見ると、都賀総合支所複合化整備事業には4億3856万円を計上した。昨年度に着工した施設新築工事を引き続き進めるほか、本年度はV2X設備工事や外構工事などを実施する。

 学童保育施設整備事業には1億5038万円を計上し、施設本体や特殊付帯工事などを行う民間学童に補助を行う。また民間保育所施設整備補助金でも、新築、増改築する民間保育園に補助を行う。

 とちぎクリーンプラザ施設保守整備事業は52億0636万円を計上し、本年度は基幹的設備改良工事として防水補修やアスベスト除去、スロープ補修などの建築一式や、ボイラやタービンなどの工事を行う。し尿処理施設の衛生センターは基本計画等策定業務委託に1382万円、測量業務に1916万円計上し、そのほか次期し尿処理施設の測量調査や地質調査なども行う。

 防災重点農業用ため池整備事業は、ため池7カ所の実施計画策定の委託とため池7カ所の低水管理業務委託に4887万円を予算化した。インター周辺開発事業では産業団地造成を進めるため、佐野藤岡IC周辺のボーリング調査などの委託料など2029万円を計上している。 

 雨水・浸水対策事業には13億7763万円を計上し、調節池の測量や詳細設計、平井第2調整池や東郷堀川調整池の整備工事などを進めていく。

 消防庁舎整備事業は庁舎解体工事や訓練塔副塔などの新築工事、車庫新築工事を行うため、2億1623万円を盛り込んだ。北部分署整備事業は、都賀分署と西方分署を統合して設置するもので、西方町元地内の用地購入や実施設計策定や解体設計の委託料など5272万円を計上した。

 文化会館改修事業には3億3855万円を計上し、岩舟文化会館の中ホールの照明や音響などの改修工事に3億2863万円を配分。栃木文化会館施設整備事業は、施設長寿命化を含めた大規模改修工事を行うため、基本設計の委託料2906万円を計上している。

 道路は、生活道路舗装補修事業に2億円、今泉泉川線道路整備事業の橋梁下部工や用地買収などに3億6921万円、ブロック塀等撤去改修促進事業として危険なブロック塀の場所と件数の把握調査に949万円、撤去改修工事の一部を補助する補助金450万円を計上した。橋梁長寿命化修繕事業は、牛落橋の更新工事や樋の口橋の修繕工事を計画し、1億9850万円を予算化する。

 特別会計は、栃木インター西産業団地特別会計が16.5%減の7億1197万円となった。計画地は栃木ICに面する約23haで、24年度は地質調査、造成工事などを進める。

 平川産業団地特別会計は、0.5%増の11億9777万円を編成し、区画道路や水路、整地工事、用地取得などを実施する。

 企業会計は、水道事業の資本的支出が0.8%減の19億5229万円となり、耐震化に向けた実施設計や塩化ビニル管の布設替などを進めていく。

 下水道事業の資本的支出は、12.1%減の31億9208万円となっている。永野川左岸第1排水区の調整池で整備工事、付帯工事、幹線工事などを行う。

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