道の駅で基本計画 当初予算 庁舎建設検討に660万円(行方市)

[2024/2/28 茨城版]
 行方市(鈴木周也市長)は、定例議会に24年度当初予算案を提案している。一般会計の総額は191億円で、前年度から6.8%増加している。主な事業では、道の駅機能を有した東関道地域振興施設の整備で計画策定業務委託料1939万円、庁舎建設整備事業で庁舎建設手法検討業務委託料660万円を計上した。このほか、旧玉造西小学校の解体工事や、し尿処理施設麻生衛生センターの基幹改良工事に向けた発注支援業務などを計画している。

 このうち、普通建設事業費は、文化会館大規模改修工事の完了などにより、対前年度比4.3%減の22億7398万円となった。特別会計は、4会計の合計が同1.9%増の92億5150万円。企業会計は、2会計の合計が同10.8%減の29億2994万円となる。

 新年度の主な事業を見ると、東関道地域振興施設整備事業で計画策定業務委託料1939万円を計上。東関道水戸線の行方PA(仮称)の隣接地に市が道の駅機能を持つ地域振興施設を整備することから、施設の基本計画と基本設計、地質調査などを実施する。建設地は、青沼地内の東関道と主要地方道水戸鉾田佐原線の交差部の西側。施設は農産物の6次産業化促進や地場産業の拡充、都市部などの地域から人を呼び込むゲートウェイとして整備していく。基本構想策定業務は、綜合技術コンサルタント東京支社(東京都江東区)が担当した。

 庁舎建設整備事業では、建設手法検討業務委託料に660万円を配分し、21年度に策定した基本計画の一部見直しを行う。新庁舎の建設場所は、井上藤井地内のなめがた地域医療センター旧救命救急センターとなる。既存施設を改修したうえで不足分を新築する当初の案のほか、解体して新たに庁舎を整備する案を比較検討していく。進捗次第では24年度にも基本設計に着手し、実施設計を25年度にまとめる。工事は26-27年度の2カ年で進めて、28年度の供用開始を目指す。

 用地管理事業費では、学校跡地構造物撤去工事費1億4251万円と解体施工監理委託料220万円を予算化して、14年に廃校となった旧玉造西小学校の解体工事を実施する。規模は敷地面積が1万4905平方mで、校舎はRC造2階建て、延べ1406平方m、体育館がS造平屋519平方mとなる。これに加えてプールや付属棟、隣接する旧玉造西幼稚園と一体で解体を行う。設計業務はエイワン建築事務所(行方市)で策定している。

 し尿処理事業では、基幹改良工事発注支援業務委託料456万円を計上した。老朽化の進むし尿処理施設麻生衛生センターの長寿命化工事を25年度から実施する予定となっているため、その発注支援業務を委託する。施設はRC造地上2階地下1階建て、延べ1765平方m。長寿命化計画策定業務は東和テクノロジー東京支店(東京都中央区)が担当した。

 道路整備は、通学路整備事業に9060万円を確保。麻生中関連で市道(麻)1074号線、北浦中関連で市道(北)105号線、麻生東小関連で市道(麻)2-11号線の整備を予定している。

 幹線道路整備事業は1億8580万円を盛り込み、引き続き市道(麻)1-17号線や市道(北)111号線の道路改良舗装工事などを行う。道路維持補修事業には2億8215万円を計上し、橋梁長寿命化修繕計画策定業務を委託するほか、3橋の修繕工事を計画。また、市内全域を対象とした道路や排水路の維持補修工事を実施する。

 下水道事業の資本的支出は建設改良費に2億4465万円を予算化した。流域関連公共下水道事業では前川排水区の雨水整備として粗毛・富田地内の物件移転補償、特定環境保全公共下水道事業では玉造甲・手賀地内の汚水管渠布設に係る設計と工事を実施する。

 水道事業会計の資本的支出は施設整備事業に1億0696万円を配分して、上山地区の老朽管更新工事などを行う。受託工事事業も高速道路建設工事に伴う布設替工事8カ所や市道改良工事に伴う布設替工事6カ所、下水道管布設工事に伴う布設替工事4カ所などを予定し、3億1651万円を計上した。

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