常磐道で新規4車線化 山元の5.5kmに210億円(国交省)

[2024/3/6 宮城版]
 国土交通省は、2024年度に新たに着手する4車線化の候補箇所として、全国から計11カ所の延長約57kmを選定した。本県からは常磐自動車道の山元南スマートインターチェンジ(SIC)~山元インターチェンジ(IC)間の5.5kmが選ばれた。同区間の事業費は約210億円となっている。

 山本南SIC~山元IC間はNEXCO東日本が管理しており、今後に国土交通大臣が事業許可を出せば、同社が4車線化の設計や工事などを発注することになる。

 高速道路の暫定2車線区間については、2019年9月に課題の大きい延長約880km区間を優先整備区間に選定し、4車線化を順次、事業化している。

 4車線化を実施するに当たっては、昨年5月に成立した「道路整備特別措置及び独立行政法人日本高速道路・債務返済機構法の一部を改正する法律」による料金徴収期間の延長によって、得られる財源を活用する。

 24年度に新たに着手する4車線化の候補箇所は、災害、渋滞、事故発生箇所などを総合的に勘案し、選定した。東北では常磐自動車道の山本南SIC~山元IC間以外に、秋田自動車道の横手北SIC~大曲IC間の延長7.9kmが選ばれた。こちらの事業費は約360億円。

 同省では今回、4車線化の準備調査候補箇所として、今後に事業実施環境を整えるため、調査に着手する計5カ所の延長約30kmも選定した。

 いずれの箇所も今後は事業許可に向け、必要な手続きを行っていく。残る優先整備区間についても財源の確保状況などを踏まえて順次、整備を進める。

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