柏駅東口の駅前再整備が前進 旧そごう跡地取得へ(柏市)

[2024/3/15 千葉版]

 柏市は、柏駅東口駅前の再整備に向けた検討を進めている。2024年度は、旧そごう柏店本館跡地の取得手続きを進めるとともに、柏駅東口駅前の未来像を示した「柏駅東口未来ビジョン」の具体化に向けた検討や、地権者ら関係者との協議を進める。太田和美市長は、「土地取得を契機に、柏駅東口駅前の再整備は大きく動き出すものと考えている。駅前地権者や鉄道事業者ら関係者と連携を強化し、駅前再生に向けた取り組みを進め、魅力ある都市空間の構築を目指したい」と話している。

 2024年度予算案には、柏駅東口駅前再整備検討業務などの委託料として1036万円を計上している。同業務では、23年度に続き、都市再生に向けた具体策や駅前広場など公共空間の検討、地権者会合支援などを担当してもらう。

 柏駅東口駅前の再整備については、駅前の地権者ら関係者が一堂に会し、まちの未来の在り方や目指すべき目標を共有する場として「柏駅東口未来検討委員会」を開催。検討委員会での議論を踏まえ昨年5月、「柏駅東口未来ビジョン」をとりまとめた。

 検討委員会では、個別ばらばらの建て替えではなく、「地域の協調による全体最適」の考えにより、協調して一定のまとまった敷地を確保、順番に建て替えながらエリア全体を更新する“連鎖型都市再生”などについて議論し、方向性を共有。同ビジョンでは、「みどり豊かなゆとりある空間」といったまちづくりに必要な要素をふまえ、目指すべき「未来のすがた」を描いている。

 市では、課題となっている駅前広場の改善や、駅前に不足している広場空間を確保することなどを念頭に、2016年に閉店した旧そごう柏店本館敷地を取得することを計画、三井不動産(東京都中央区)と土地売買に関する協定を締結した。24年度早々に土地売買に関する仮契約を締結、6月の第2回定例会に財産取得議案を提出する。土地取得費は86億円、面積は5201平方m。

 既存建物の地上部は三井不動産が24年度から解体、土地の引き渡しは26年度を見込む。地下部は市が活用にあたって解体する。

 2月には、地権者との意見交換や情報と認識の共有を目的に、第1回目の地権者会合を開催した。「スカイプラザ柏」ビルや「柏駅前第一ビル」の地権者からは、「街が変わる千載一遇のチャンス」など再整備に向けた前向きな意見とともに、「先祖から受け継いだ場所から移りたくない」といった意見も聞かれた。地権者数は100人以上。

 連鎖的市街地更新のスキームや、建て替えを促進する誘導インセンティブの検討など、今年度の柏駅東口駅前再整備検討業務は、都市環境研究所(東京都文京区)が担当した。

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