INAが再開発支援 JR津田沼駅南口地区(習志野市)

[2024/5/16 千葉版]

 習志野市は、JR津田沼駅南口地区における市街地再開発事業推進支援業務をINA新建築研究所(東京都文京区)に委託した。一般競争入札で選定を進め、予定価格1360万円に対して、落札価格は1230万円(ともに税抜き)。施行予定者の野村不動産より提出される事業計画案や権利変換案などの資料について妥当性を確認。市が事業施行認可に必要な文書を県に提出する際に、専門的見地から助言してもらう。履行期限は2025年3月末まで。

 同業務で確認してもらう内容は、事業計画案の法令違反に関してや事業費の妥当性、公共施設管理者負担金と補助金の妥当性、権利変換の考え方の妥当性、市が取得を予定している文化ホールと200平方m規模の公益施設の価格の妥当性など。また、市街地再開発事業における留意点を助言、市におけ意思形成の円滑化を支援してもらう。

 JR津田沼駅南口地区における市街地再開発事業については、ショッピングプラザ「モリシア津田沼」の信託受益権を有する野村不動産と「まちづくりに関する確認書」を締結、市が昨年3月に策定した「習志野文化ホール再建設基本計画」に基づき、新たな文化ホールを整備することなど確認している。

 整備イメージによると、複合施設棟は9階建てとし、地下2階に駐車場、地下1階~4階に商業施設、5階~8階にオフィス、5階~9階に文化ホールを配置する。

 住居棟は50階建て程度を確保。市街地住宅総合設計制度の適用により容積の割増を受け建設された44階建て「津田沼ザ・タワー」を超え、同市内では最も高い建物となる。

 都市計画の決定を10月にも告示。事業認可を25年4月、権利変換認可を11月に得て、27年中に新築工事に着工、31年の完成を目指す。

 なお、習志野文化ホール再建設基本設計・実施設計に関する支援業務は、シアターワークショップ(東京都渋谷区)が担当。野村不動産が実施する文化ホールの設計について、設計の是非を検討する際に、専門的知見から調査・検討して助言してもらう。履行期限は25年6月まで。

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