海匝合同庁舎の再整備 実施設計12月公告へ (千葉県)
[2024/11/20 千葉版]
千葉県は、海匝合同庁舎の再整備に向けた実施設計業務について、12月にも公告する方向で検討している。旭市内の県有地に3棟延べ3480平方m規模の合同庁舎を新築する計画。2025年度までに実施設計をとりまとめ、早期の着工を目指している。
件名は「海匝合同庁舎建築工事実施設計」。6月に簡易公募型指名競争入札を公告し、委託先の選定を進めたが、不調となった。県によると、12月中旬に再公告し、25年2月下旬に開札する方向で調整しているという。
同業務では鈴木建築設計事務所(松戸市)がとりまとめた基本設計の成果を踏まえ、建築・設備の実施設計のほか、積算や概略工事工程表の作成などを担当する。業務期間は11カ月を想定している。
本年度予算では、旭地区の庁舎再整備に400万円を計上するとともに、限度額6600万円の債務負担を設定している。
建設予定地は、旭市内で検討した結果、国道126号や東総広域農道など幹線道路からアクセスが良く、来庁舎にとって利便性に優れていることや、想定している庁舎規模の建設が可能であることから、県有地である旭高等技術専門校グラウンド敷地5600平方mを選定した。
新築する施設の規模は、合同庁舎棟(RC造2階建て延べ2340平方m)など3棟で延べ3480平方mを想定している。入居機関は海匝地域振興事務所、旭県税事務所、海匝農業事務所、北総教育事務所海匝分室とする。
海匝地域の各庁舎については、耐震性能が低く、老朽化が著しいなどの課題に対応するため、「千葉県県有建物長寿命化計画」の整備計画第I期で22年度までの整備着手を目指す施設として位置付けられている。海匝合同庁舎については、旭市内で建て替える計画となっている。