道の駅で施設拡張 継続費に20.7億円 年明け入札へ(筑西市補正)
[2024/11/30 茨城版]
筑西市は、27日開会の第4回市議会定例会に補正予算案などの議案を提出した。一般会計には5億1028万円を追加して、本年度の総額を497億6661万円とする。主なものとして、道の駅拡張整備事業に3カ年継続で総額20億7404万円を設定し、年明けにも入札を行うもようだ。また、老人福祉施設整備事業費として補助金4850万円を計上している。
19年7月にオープンした「道の駅グランテラス筑西」は、年間100万人以上の来場者があるなど、慢性的な駐車場不足や、子どもの遊び場の充実が求められていた。このため、現道の駅の西側約3.2haの用地を取得し、建設地に充てる。
計画では、盛土を施した後、約310台収容の駐車場や雨天時でも遊べる屋根「雲の屋根」(膜構造S造高さ6.8m、床面積830平方m)や、遊具「ふわふわドーム」(2基、3山RC造床面積170平方m、2山RC造床面積140平方m)を設置。このほか、水遊びができる噴水広場などを配し、オムツ替えができるトイレも複数整備する。さらに、日陰の休憩スペース「雲のあずまや」(3基、膜構造S造高さ3.5m、床面積30平方m)、道の駅本体につながる遊歩道「すじ雲コリドー」(膜構造S造高さ3.1m、床面積480平方m)などを設け、芝生広場、調整池を整備する。
既に用地取得は完了。現在は、三橋設計(東京都千代田区)が実施設計を策定中で、年度内にまとめる。今回の補正予算では、8553万円(造成工事費8223万円、造成工事監理委託料330万円)を計上。今後は、盛土などを行う造成工事を予定し、議会可決後の早期に工事発注を見込んでいる。入札は1月か2月上旬となる見通しだ。
今後のスケジュールでは、25-26年度で外構、市道拡幅、新規橋梁整備、既存橋梁架替、現道の駅一部改修を含めた造成、施設整備、遊具設置工事を実施。27年春の供用開始を目指す。
老人福祉施設整備事業費では、上平塚地内に整備予定の有料老人ホーム(定員20人)と看護小規模多機能型居宅サービス事業所(9室)の機能を持つ民間複合施設に対して、事業所部分について補助を行う。内訳は、地域密着型サービス施設整備事業補助金3960万円、老人福祉施設開設準備経費補助890万円となる。施設は26年3月の開設を目指し、年度内に着工して、25年度に完成させるという。