城山東工区に来年度着手 宇都宮今市線 900mで拡幅と歩道整備(県道路整備課)
[2025/2/1 栃木版]
県道路整備課は2025年度から、快適で安全な道づくり事業で主要地方道宇都宮今市線の城山東工区に着手する。事業中の都市計画道路大通り外1路線の駒生町I工区に続き、その西側の延長900mで道路拡幅と歩道整備を実施するもので、事業期間は25年度から約10年間を目標に掲げる。総事業費は、測量設計費約1億円や工事費6億円など、あわせて約23億円を想定している。
県道宇都宮今市線は、宇都宮市中心部から日光市今市地区を結び、地域の生活を支える幹線道路となっている。このうち、宇都宮市駒生町から大谷町までの区間は自動車交通量が多いものの歩道が未整備で、朝夕は城山東小学校への通学児童や城山中学校および高校などへの通学自転車が非常に危険な状況となっている。
このため県は、延長900mにわたり車道の拡幅および歩道を設置して、歩行者・自転車の安全確保を図る。また、大谷地区は近年、観光客が増加し交通量も増加していることから、交差点部に右折車線を設置するなど、円滑な通行を確保する。さらにこの路線はバス路線となっていて、バス停車時に円滑な通行の支障となっていることから、バスベイも整備する。
区間の現況は、車道6mと路肩が両側に各0.5mの幅員7mとなっており、計画では標準幅員を車道3.25m×2mと両側に自転車通行帯各1.75m、および歩道各2.5mのあわせて15mへと拡幅する。区間内には市道との交差点が2カ所あり、各交差点には右折レーンを整備する。また路線バスのバス停も2カ所あり、それぞれにバスベイを設置。主要構造物は、一級河川姿川支流の鎧川に架かる鎧川橋を架け替える。
事業期間は、用地調査を25年度、用地補償を25年度から28年度までの3カ年で実施し、工事は28年度から着手して34年度まで、全体で10年間の期間を予定している。事業費は、測量設計費が約1億円、用地補償費が約16億円、工事費が約6億円の、総額約23億円を想定している。鎧川橋の架け替えには、工事費のうち約1億8000万円を見込んでいる。
なお事業費については、再生材の利用や建設発生土の公共工事間流用に努めるほか、橋梁などの構造物で新工法の採用を検討するなど、コスト縮減を図るとしている。
この区間は、宇都宮都市計画道路3・2・101号大通り外1路線の駒生町I工区と主要地方道宇都宮今市線の大谷町南工区を結び、区間西側の大谷町南工区では24年7月に道路拡幅と歩道整備が完了した。また区間東側の駒生町I工区は、29年度の完了を目指して(仮称)大谷スマートIC関連の街路事業を鋭意進めている。