年度内に工事108件発注 宮城県民会館新築は月内公告(宮城県)

[2025/1/7 宮城版]
 県は6日付で発注予定を更新し、ホームページに公表した。1日時点で工事108件を年度内に発注する予定だ。発注方法は全て一般競争入札。主な工事は、県民会館・NPOプラザ複合施設新築工事を再発注するため、月内に入札公告する予定。工期は約40カ月で、概算工事規模が320億円となっている。

 発注予定工事の内訳を見ると、本庁が24件、地方の出先事務所が84件。このうち土木部は本庁が5件で、地方が大河原土木事務所7件、仙台土木事務所4件、北部土木事務所11件、北部土木事務所栗原地域事務所1件、東部土木事務所6件、東部土木事務所登米地域事務所2件、気仙沼土木事務所1件、仙台塩釜港湾事務所1件の計33件。

 本庁の工事のうち、消費生活・文化課が担当する県民会館・NPOプラザ複合施設新築工事は、前回の入札が参加者なしで不調に終わったため、工事費を増額して再発注する。前回は予定価格が220億2000万だった。今回の概算工事規模は320億円。

 県民会館は老朽化しているため、NPOプラザみやぎと一体化した複合施設として仙台市宮城野区宮城野2丁目301-1の一部に建て替える。新しい複合施設はSRC造(一部RC造・S造)地下1階地上4階建て延べ3万1996平方mの規模。

 新築工事は複合施設と屋外便所棟、屋外通路棟、駐車場通路棟を建設し、昇降機工事や外構工事を行う。前回の入札には3者による特定JVでの参加を求めた。

 新築に当たっては別途、電気、空調、舞台、衛生の工事4件を一般競争入札で発注することにしており、このうち電気と空調が入札不調に終わっている。ただし、現時点でこの2件は発注予定に盛り込んでいない。舞台工事は三精テクノロジーズ(仙台営業所・仙台市青葉区)が41億8300万円で応札しており、総合評価を経て落札決定する。衛生工事は入札手続きを公告中で、23日に開札する。

 複合施設の新築設計は石本建築事務所(東京オフィス・東京都千代田区)に委託した。施設内には2200席規模の大ホール、交流ひろば、ギャラリー、スタジオシアターなどを設ける。

 本庁の工事はこのほか、月内に行政庁舎の受水槽等改修工事など、2月に本町第3分庁舎の解体工事や、仙台港多賀城緩衝緑地公園の管理事務所改築工事などを公告する見通し。

 大河原土木事務所は、月内に松川流路工の工事4件や白石川の河道掘削工事、2月に高倉水門の補修工事などを公告する。

 仙台土木事務所は、月内に加瀬沼公園の遊具等整備工事や、逢隈田沢他の区画線設置工事など、2月に善川護岸の修繕工事を公告する。

 北部土木事務所は、月内に鳴子温泉の消雪施設補修工事や、軍沢橋他の橋梁補修工事など、2月に中野第一号堰堤の改築(地盤改良)工事などを公告する。

 東部土木事務所は、月内に皿貝川の築堤護岸工事や、風越(桃浦地区)の道路改良工事(その2)など、2月に馬鞍川の地盤改良工事などを公告する。

 東部土木事務所登米地域事務所は月内に管内区画線設置工事と、宝江他の舗装補修工事を公告予定。気仙沼土木事務所は2月に馬場道路の改良工事(その2)を公告する。

 地方はこのほか、大河原地方振興事務所が四日市場2工区の区画整理工事など7件、仙台地方振興事務所が塩釜漁港東防波堤改築工事など10件、北部地方振興事務所が出来川左岸下流地区の1-2工区区画整理(その2)工事など9件、北部地方振興事務所栗原地域事務所が上畑岡地区のかけ下3工区区画整理他工事など5件、東部地方振興事務所が深谷西地区の物見沢1-2工区区画整理工事など8件、東部地方振興事務所登米地域事務所が沼崎・大平地区の揚水機場他工事、気仙沼地方振興事務所が気仙沼漁港梶ケ浦地区の防波堤機能保全工事(その3)など8件を発注する。

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