農業公社の設備拡充 隣接地にライスセンターなど(鹿沼市)

[2026/3/20 栃木版]

 鹿沼市は2026年度から、塩山町にある市水田作近代化施設(通称:農業公社)の拡充に着手する。遊休農地を少なくするため処理能力を向上させ、600haの経営面積に対応できるよう整備する。既存敷地(約1万2000平方m)の東側の水田約2万平方mを新たに取得して、ここにライスセンターと農業機械格納庫、肥料農薬倉庫、管理事務所棟を整備するほか、調整池の設置も計画している。

5月に基本・実施設計でプロポ

 農業公社は、市指定管理者として農業生産法人かぬまが利用している。水田のみ扱っており、経営面積は443.1haで作付面積は561.3ha、主要な作物は稲作298.9haと麦165ha、そのほかハトムギ、大豆、そばなどがある。

 現在稼働中の大規模乾燥調製貯蔵施設(通称:カントリーエレベーター)は、1994年に建築され、面積1056.5平方mに1日180トンを処理できる乾燥設備と、2000トンを貯蔵できる施設が配置されている。ここでは籾の状態で保管されているが、現施設の狭あい化に加え、処理能力を高めるため乾燥・精米してすぐ出荷できる設備を新たに整備する。

 新設するライスセンターは、収穫した籾を乾燥する乾燥機を12台設置し、1台あたり7トンの籾が乾燥できる。乾燥後は籾摺りを行い、玄米にして出荷できるようにする。主に米、麦での利用を考えているが、他の作物にも対応できるようにする。

 建築面積は、積み込み下屋の200平方mを含めて2700平方mで計画し、現在の経営面積443.1haから600haに拡大しても対応できるようにする。これに伴い、1500平方mの農業機械格納庫や210平方mの肥料農薬倉庫、および事務室や会議室、書庫やトイレ、更衣室などを備えた700平方mの管理事務棟を計画する。

 今後のスケジュールは、基本設計と実施設計を5月にプロポーザル方式で公告し、7月頃に業者を選定して26年度内に基本設計を策定する。27年度には実施設計を策定し、2万平方mの水田を取得して、28年度に造成工事を1年かけて実施する。29年度には建築工事と設備工事を一般入札で発注し、30年度の稼働開始を目指す。

 なお市では、26年度当初予算に基本設計と測量の委託料4900万円を計上している。

 また、既存施設はカントリーエレベーターやもみ乾燥調製施設が594.5平方m、農機具格納庫が529.7平方mなどを配置しているが、新施設の整備後も稼働を予定しており、新旧両方の施設を稼働させて処理能力を高めていくとしている。

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