県庁舎再整備の方向性 中庁舎は建て替え、本庁舎は大規模改修へ(千葉県)
[2025/5/15 千葉版]
千葉県は14日、県庁舎などの再整備に向けた方向性を明らかにした。老朽化が著しい中庁舎と南庁舎別館は建て替え、本庁舎は大規模改修により長寿命化する方向で検討していることが分かった。南庁舎と議会棟は、建て替えと大規模改修の両面から検討していく。
千葉市中央区の県庁舎敷地内には、本庁舎、中庁舎、議会棟、南庁舎、南庁舎別館の5棟の建物がある。今後、10年から20年の間に建て替えや大規模改修の時期を迎え、県庁舎の一体的・効率的な整備の検討が必要となっている。
そのため、23年度から、日建設計(東京都千代田区)が調査を実施した。その調査結果などを踏まえ、県は、有識者にも意見を求めながら、再整備に向けた県庁舎のあり方や具体的な整備方針を示す基本構想と基本計画の策定を進めていく。
県資産経営課は、6月補正予算の成立後、基本構想・基本計画策定支援業務を委託する方針。同業務では、庁舎の規模や配置の検討、整備に関する事業費の算定、各種資料の作成などを担当する。
既存施設の構造・規模は、中庁舎がSRC造地下1階地上10階建て延べ2万3532平方m、南庁舎別館がSRC造地下1階地上6階建て延べ7871平方m、本庁舎がS造地下2階地上20階建て延べ3万3476平方m、議会棟がSRC造地下1階地上9階建て延べ1万0280平方m、南庁舎がSRC造地下1階地上10階建て延べ8526平方mとなっている。
中庁舎は築62年が経過し、老朽化が著しくなっている。南庁舎別館も築59年となっており、倉庫として使用している状況だ。