10年間で31カ所完成へ 道路づくりプログラム いちょう通りは交差点改良(宇都宮市)
[2025/5/27 栃木版]
宇都宮市は、道路づくりプログラムを策定した。計画期間は2025年度から34年度までで、計画によると29年度までに25カ所、34年度までに6カ所の事業を完成させ、産業通り(陽東II)・桜通り平出線(戸祭、競輪場通り)・宇都宮日光線(清住町通り)を29年度までに、市道695号線(若松原通り)の事業を34年度までに着手する。このほか、いちょう通りは交差点改良に着手する。
市は計画期間中に、円滑・快適・安全安心に資する効果の高い路線を選定し、整備や保全を行っていく。東部地域の交通円滑化対策、JR雀宮駅とインターパークのアクセス性向上など、今後の検討が進んで事業化が必要になった路線は、優先性を評価して事業着手する。
前期(25~29年度)は事業中路線の完了を目指して重点的に取り組み、LRT西側を支える道路整備や新規路線の準備(測量、設計、用地取得等)も進める。後期(30~34年度)は、新規路線の事業に本格的に着手する。
市の道路整備は▽幹線道路事業▽スマートIC整備事業▽補助幹線道路整備事業▽交差点改良事業▽都心部道路景観整備事業▽観光拠点等形成推進事業▽歩道等移動円滑化事業(マウントアップで狭小な歩道のユニバーサルデザイン化)▽自転車のまち宇都宮推進整備事業▽交通安全対策事業(通学路の安全対策、ゾーン30)▽生活道路整備事業▽無電柱化推進事業▽道路施設長寿命化修繕事業-を進めていく。
幹線道路整備事業では、宇都宮日光線(一条)、市道1168号線、市道366号線、市道5340号線(みずほの通り)、鶴田宝木線を前期に完成させる。産業通り(大和)・(陽東)や市道125号線ほか2路線、清原地区の市道1448・4115号線、塙田平出線(県庁前通り)は、後期に完成させる予定とした。産業通り(陽東II)、桜通り平出線(戸祭、競輪場通り)、宇都宮日光線(清住町通り)は前期に着手し、後期も事業を継続する。
スマートIC整備事業は、市道6438号線・6439号線などを前期に完成させる見通し。(仮称)大谷スマートICの整備は、事業期間を29年度以降に延長しており、下り線は本年度中に着工する。
補助幹線道路整備事業は、市道822号線、市道446号線、市道1160号線を前期に完成させる。市道1289号線ほか2路線は後期に完成させ、市道695号線(若松原通り)は後期に事業着手する。
交差点改良事業では、市道4号線(いちょう通り)を前期中に完成させる。観光拠点形成推進事業は、市道632・635号線を前期に完成させる予定としている。
交通安全対策事業では、市道1779号線・20008号線・20042号線・6193号線・356号線・647号線・4886号線・704号線・517号線を前期に完成させる。東小学校周辺は、ゾーン30プラス整備を前期に完成させる。
生活道路整備事業は、市道10101号線、市道1695号線、市道504号線、市道661・669号線、市道6661号線を前期に完成させる予定となっている。
なお、歩道等移動円滑化事業と都心部道路景観整備事業については、具体的な路線を検討している。自転車のまち宇都宮推進整備事業・無電柱化推進事業・道路施設長寿命化修繕事業は、第2次自転車のまち推進計画、無電柱化推進計画、道路施設長寿命化計画に基づいて整備を進めていく。
第2次自転車のまち推進計画によると、自転車走行空間は25年度には87.3km、30年度には123.3kmにする目標を設定しており、計画の見直しに着手する。無電柱化推進計画では、防災性の向上や景観形成などで26年度末までに約2200mを整備するとしている。