県道松戸野田線の4車線化など検討へ(千葉県)
[2025/6/6 千葉版]
県土整備部は、県道松戸野田線について、新たな渋滞対策の検討に乗り出す。5日に開かれた定例県議会で、武田正光議員(自民党)の一般質問に対し、四童子隆部長は、今上交差点(野田市)の改良に着工するとともに、地元市と連携しながら、4車線化など抜本的な対策を検討していく考えを示した。
県道松戸野田線の流山インターチェンジ付近では、都内からのアクセスが良いことなどから、産業流通の拠点となる大型物流施設の集積が進んでおり、朝夕を中心に渋滞が発生している。
そのため、特に渋滞が著しい今上交差点について、左折レーンの延伸など、短期的な対策を計画している。県は今年度、交差点部の改良工事に着手する予定だ。
さらなる交通の円滑化を図るため、抜本的な対策として、4車線化などの交通容量の拡大を含め、地元市と連携しながら、検討を進めていく方針だ。
県道松戸野田線は、松戸市から流山市を経由して、野田市を結ぶ延長39kmの主要地方道。江戸川に沿って、南北に通っており、2車線区間が多くを占め、流山市内で一部4車線となっている。
常磐道と接続する流山インターチェンジ周辺では、県道松戸野田線の東側で大型物流施設の建設が進められ、約100haに及ぶ国内最大級の物流施設地区を形成。14棟の施設が稼働している。
県道松戸野田線の西側では、民間事業者が新たな大規模物流施設やスポーツレジャー施設を計画している。今後、大型車両を含む交通量の増加が見込まれており、対策が求められている。
一般質問で武田県議は、つくばエクスプレス開発の進展などにより、今後も人口増加が見込まれる流山市の将来を見据えた幹線道路のほか、県北西部の道路を整備する必要性を訴えた。