来年度着工へ設計 生涯学習交流施設 図書館・資料館も改修(小美玉市)
[2025/6/6 茨城版]
小美玉市は、「旧小川小跡地周辺地域再整備基本計画」などに基づき、小川公民館跡地に生涯学習交流施設の整備を計画。本年度は基本・実施設計を策定するため、公募型プロポーザルの手続きが進められている。参加申込書の提出は13日まで、企画提案書は25日まで受け付け、7月2日以降に審査結果通知および最優秀提案者と契約交渉を行う。設計は年度内にまとめ、来年度にも着工する計画だ。
この事業は、旧小川小学校(校舎1969年完成、体育館1972年完成)や旧小川幼稚園(1972年完成)、旧防衛協会茨城出張所(1968年完成)、小川公民館(1972年完成)、小川図書館・資料館(1991年完成)、第6分団消防機庫(1986年完成)など、老朽化した施設を対象に再整備を行うもの。22年3月には、整備に関する基本的な考え方や整備内容など、周辺地域にふさわしい施設整備の在り方を示す「旧小川小跡地周辺地域再整備基本計画」を策定した。
基本計画によると、全体敷地面積は約3万2000平方m。旧幼稚園や図書館・資料館などがあるエリアは、図書館・資料館を残しながら幼稚園と公民館などの施設を解体。跡地に生涯学習交流施設を整備し、会合・学習・サークル活動等で活用できる空間とする。
このエリアではこれまで、23年度に旧小川幼稚園の園舎などを解体(施工は沼田機業)し、24年度は旧小川小学校の解体工事を実施した(施工はツカヤ)。5月23日には小川公民館等解体工事の一般競争入札が行われ、ツカヤが5400万円(予定価格8677万円)で落札した(いずれも税抜き)。工期は12月12日までとしている。
設計では、生涯学習交流施設の新設に係る基本・実施設計と図書館・資料館の改修実施設計をまとめる。新たに整備する生涯学習交流施設は、RC造平屋400平方m程度で計画。図書館・資料館の改修では、基本的な機能をそのままに、風除室位置の変更、トイレ改修(床段差解消、乾式工法の床への改修、衛生設備照明器具の更新、多目的トイレの改修)、受付ローカウンター設置などを行う。
参加資格は、測量・建設コンサルタントに登録されているもの。契約限度額は3956万7000円(税込み)で、履行期間は26年2月27日までとしている。順調に進めば、26年度に単年で施工する考え。