PFIで施設整備 道の駅基本計画案 来年度から事業者選定(上三川町)
[2025/6/6 栃木版]
上三川町は、道の駅の基本計画案をまとめた。それによると、道の駅の建設予定地は新4号国道と一般県道雀宮真岡線が交差する磯岡交差点南西側の約6.9haで、施設内には物販や飲食等のほか、日産名車展示、大型遊具、RVパーク、コンテナハウスなどを設ける。事業手法は総合評価した結果、PFI(BTO)方式を採用。2025年度は測量や地質調査、26・27年度は用地取得や事業者選定を行い、27年度に12カ月の工期で基本・実施設計を策定する。工事は28・29年度に12カ月の工期で造成、29・30年度に23カ月の工期で建築を行い、31年4月の供用開始を目指す。
町は道の駅について、建設予定地が交通の要衝で立地特性が高く、宇都宮市など近隣市町の圏域人口も多いほか、北側にある宇都宮市のインターパーク地区の大型商業施設も生かした集客も期待できることから、町の活性化につなげたいとしている。
導入施設は駐車場・調整池・緑地のほか、建物は物販機能で農産物直売所、おさかな市場(友好都市の大洗町などの海産物を販売)、コンビニエンスストア、飲食機能でレストラン・カフェ、情報発信・休憩機能で休憩・情報発信施設やトイレ、交通結節機能で公共交通・モビリティハブ、地域拠点機能で地域デザインセンター、産業振興機能で日産名車展示、体験機能で折り紙教室(発信拠点)を計画する。
外構は、レクリエーション機能で水遊び広場、大型遊具、イベント広場、ドッグラン、滞在機能でRVパーク、災害支援機能でコンテナハウスを盛り込む。駐車場は、道路管理者の国土交通省が整備する駐車場を第1駐車場、町が整備する駐車場を第2駐車場とし、第1駐車場は小型車110台・大型車43台、第2駐車場は小型車387台・大型車31台、身障者用8台と、二輪車用駐車ます面積600平方mと設定した。
トイレの規模は580平方m、休憩・情報発信施設の規模は250平方mと、駐車ますの規模から算定した。農産物直売所の規模は900平方m、おさかな市場の規模は300平方m、レストラン・カフェの規模は800平方m、コンビニエンスストアの規模は200平方m、地域デザインセンターの規模は200平方m、折り紙教室(発信拠点)の規模は100平方mとする。日産名車展示は3台の展示を想定し、規模を200平方mとする。
このほか、水遊び広場の規模は300平方m、大型遊具の規模は350平方m、イベント広場の規模は1450平方m、ドッグランの規模は1500平方m、RVパークの規模は420平方m、コンテナハウスの規模は200平方mとする。調整池は必要容積を約8200立方m、規模(管理用道路、防護柵含む)を1万平方mとする。公共交通・モビリティハブは駐車場内に整備し、緑地は敷地形状に合わせて整備する。
車両出入口は、北側と南側に設置する。北側は道の駅侵入のための左折専用レーンを整備し、南側は敷地を利用して新たに道路を整備して、新設道路に出入口を整備する。施設のゾーニングは、駐車場を敷地東側、調整池は西側水路に放流可能な南西側、地域振興施設ゾーンは北西側に配置する。
駐車場内は、小型車、大型車、RVパークを区分けして配置する。歩行者動線は広い歩道を整備し、車両動線を横断する場合は横断歩道を設ける。調整池内には臨時駐車場やドッグランも設置し、調整池ゾーンと地域振興施設ゾーンの間には広場を設置する。地域振興施設ゾーンの北東には、自転車駐輪場・サイクルラックやバス停留場を設置する。
地域振興施設ゾーン内には、大型遊具・水遊び広場、コンテナハウス広場、レストラン・カフェ、コンビエンスストア、屋根付きイベント広場、折り紙教室、地域デザインセンター、休憩・情報発信施設、日産名車展示、管理事務室、トイレ、農産物直売所、おさかな市場、バックヤード・倉庫を設ける。地域振興施設ゾーンの周囲には、バックヤード・設備ヤード・従業員駐車場を整備する。
総合評価時に算出したPFI方式の事業費では、設計費が3280万円、施設整備費が49億2000万円、工事監理費が1640万円、維持管理・運営費が年間1億7019万円と試算する。