市民会館の再整備 千葉駅前に単独建設へ(千葉市)

[2025/6/12 千葉版]
 千葉市は11日、市民会館の再整備に向けた方向性を明らかにした。建設候補地などを再検討した結果、JR千葉駅前のJR東日本千葉支社跡地に市民会館を単独で建設する方向で検討しており、整備費用は250億円を概算している。市議会定例会で始まった代表質問で、前田健一郎議員(自民党)が再整備事業の検討状況をただした。

 同市では、市民会館の再整備に向け、基本コンセプトや建設候補地、施設構成、整備手法などを定めた基本計画を2021年11月に策定。JR東日本が千葉駅前の千葉支社跡地に建設する複合ビルに市民会館と一体整備することについて、22年4月に基本協定書を締結した。

 23年9月にJR東日本から工事費の高騰などにより、複合ビル計画を見直したいとの申し出があり、別棟案が提示された。これを受け、整備費を再計算するとともに、将来活用検討地で建設した場合との比較検証などを進めてきた。

 全体事業費や市民の利便性などを総合的に検討した結果、JR東日本千葉支社跡地に優位性があったため、建設候補地に選定。市民会館を単独で建設する方向で検討しており、複合ビル計画と比べて、文化施設としての使いやすさや搬入面で優れているという。

 神谷俊一市長は「JR千葉駅前に市民会館を再整備することにより、市民の文化芸術活動の発表の場、質の高い芸術公演が鑑賞できる場としてふさわしい機能向上が図られるとともに、千葉都心の活性化にも寄与する」と述べ、着実に整備を進めていく考えを示した。

 基本計画をみると、延床面積は現市民会館の面積を基本に必要な面積を確保する。大ホールは多目的ホールとし、客席は1500席程度を基本とする。小ホールは現在と同規模の300席程度で検討していく。既存施設の構造・規模はRC造地下1階地上4階建て延べ5993平方mとなっている。

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