道の駅で造成工 主要事業 久慈川の堤防整備を推進(県大子工務所)

[2025/6/17 茨城版]
 県大子工務所(寺門正裕所長)は、本年度の主要事業をまとめた。道路関連は国道461号の防災道の駅整備に係る造成工事や道路改良工事などを計画。大子拡幅(大子駅~大子橋)や上岡橋の道路改築などにも取り組む。河川関連では久慈川で堤防整備を進めていく。このほか、西金大橋の修繕、大子広域公園の改修工事などを予定している。

 道路整備のうち、国道461号防災道の駅整備事業では調査と用地買収、造成工事、道路改良工事などを行う。道の駅だいごに関連して防災道の駅を整備することにより、災害時の活動拠点や良好な景観の形成を図る。事業は19年度に開始し、総事業費は20億円を想定。事業費ベースでの24年度末の進捗率は59%となっている。

 国道461号大子拡幅(大子駅~大子橋)では調査と用地買収を進める。幅員が狭く両側を店舗や住宅が立ち並ぶなど交通の危険箇所となっているほか、秋と冬の観光シーズンには交通住宅が発生している。整備により円滑な車両交通と歩行者の安全を確保する。19年度に事業を開始し、全体計画は延長950m(幅員13~17m)。総事業費には34億円を投じる。進捗率は19%。

 国道461号上岡橋では橋梁上部工事と道路改良工事を実施する。既存の橋梁は1957年の供用開始から70年近くが経過。18年度に実施した橋梁点検の結果を受けて、19年度から架け替え事業を進めている。全体計画は延長880m(幅員9.5m)で、総事業費は18億円。24年度末の進捗率は36%。

 久慈川の河川整備では堤防整備や護岸設計、樋管設計、用地測量、用地買収を計画。1991年の出水を契機に92年度から整備に着手した。また、19年の東日本台風で甚大な被害が発生したことにより、国や市町村などと連携して治水対策を行っている。全体計画5500mのうち、下流3000mは完成。矢田・池田工区(池田橋~川山橋)の延長は2500mで、総事業費は約36億円。進捗率は71%。

 橋梁では長寿命化修繕計画に基づき、西金大橋の高欄取替(上流側)に取り組む。地震時の救急活動や緊急物資の輸送などに重大な影響を与えるため、緊急輸送道路で対策の必要な橋梁の耐震化を進める。橋長は178mで、総事業費は3億円に設定。進捗率は90%。

 大子広域公園では斜面遊具改修工事やオートキャンプ場キャビン改装工事(1棟)を予定。供用開始から20年以上が経過しているため、計画的な更新を進めている。県北山間地域のスポーツ、レクリエーションの拠点として、使い勝手や利用者のニーズを踏まえた整備を図る。計画面積は60.44ha。

 大子工務所は県の北西部に位置する大子町を管轄。町内を縦断する国道118号、横断する国道461号などの広域的な幹線道路や久慈川の整備を行っている。また、道路や河川、大子広域公園などの維持・管理に取り組んでいる。

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