加曽利貝塚の新博物館を公告 DBO方式で予定価格122億円 (千葉市)
[2025/6/17 千葉版]
千葉市は16日、特別史跡加曽利貝塚新博物館(仮称)の整備・運営事業について、事業者を総合評価落札方式で選定する一般競争入札の手続きを開始した。政府調達協定(WTO)対象案件となり、予定価格は122億円(税込)。DBO方式で延べ4000平方m規模の新博物館などを整備するもので、25日に現地見学会や説明会を開く。
22年2月に策定した「特別史跡加曽利貝塚新博物館基本計画」をもとに、縄文文化とSDGsを学ぶことができる博物館を新築する。建設予定地は既存施設の坂月川対岸に位置する、若葉区小倉町の旧小倉浄化センター跡地やその周辺の民有地。敷地面積は約1万9000平方mとなっている。
新博物館は、文化財保護法第53条ただし書きに規定する公開承認施設として、必要な施設要件を兼ね備えた施設とする。本体の施設規模は延べ4000平方m規模を想定しており、このほか、飲食スペースやミュージアムショップ、土器づくり工房、屋外エレベーターなども整備していく。
事業方式は、新博物館の設計から建設、維持管理、運営を一括して事業者が担う「DBO方式」を採用する。維持管理・運営期間は10年6カ月を想定している。
一般競争入札の入札参加資格として、市入札参加資格のある法人で構成されるグループであることを求める。このうち、建設企業は、建築一式工事で特定建設業の許可を受けていることのほか、施工実績などが必要となる。
7月14日~18日に入札参加資格審査書類を受け付け、8月19日と9月24日に競争的対話を実施する。10月31日~11月7日に提案審査書類を受け付け、12月18日のプレゼンテーション・ヒアリング審査を経て、12月下旬に落札者を決定する予定だ。
市議会での承認を経て、年度内の事業契約締結を目指す。その後の想定スケジュールは28年5月までに設計をとりまとめ、28年度の着工、30年5月までの完成を予定している。
事業者選定アドバイザリー業務は日本総合研究所・日建設計CM共同企業体が担当している。