長寿命化改修を推進 公共施設個別施設計画 改修予算年2億円と仮定(高根沢町)

[2025/7/8 栃木版]

 高根沢町は、個別施設ごとの具体的な方針を示した「公共施設個別施設計画」を策定した。計画期間は2025年から34年までの10年間とし、対象施設は学校施設や公営住宅を除いた建物の計72施設となる。10年間の主な計画を見ると、25年度は町民広場内の6施設を取り壊し、きのこのもりは28年度、宝積寺タウンセンターは29年度に長寿命改修を実施。元気あっぷむら・本館は25・26年度に修繕を行うほか、30年度に事業費2億2593万円で大規模改修を計画している。

 町は、16年3月に策定した「高根沢町公共施設等総合管理計画」に定める基本的方針と施設の現況を踏まえ、「予防保全型」の維持管理による施設利用者の安全・安心の確保と施設の長寿命化、財政負担の軽減・平準化の実現を図るとともに、公共施設の適正化に向けた取り組みを推進するため、個別施設ごとの具体的な対応方針を示した「公共施設個別施設計画」を策定した。

 長寿命化型による今後の維持更新コストを試算した結果を基に、公共施設の改修に年2億円程度と仮定して、今後10年間に長寿命化などを実施する施設を計画。また更新費用の試算については長期的な視点が必要とし、2064年度までの40年間を試算している。

 対象施設は学校施設や公営住宅を除き、24年度末時点で72施設となっている。このうち30%が1980年代、38%が1990年代に整備され、68%近い施設が築後20年から40年以上経過している。

 今後10年間の実施計画を見ると、25年度は新庁舎整備に係る町民広場内の農村環境改善センター、町民ホール、農業者トレーニングセンター、弓道場、保健センター、福祉センターの6施設を取り壊す。このほか、エコ・ハウスたかねざわは部位修繕に事業費130万円を見込み、元気あっぷむら・本館では25年度に3500万円、26年度に5000万円の予算を配分して部位修繕を行う予定となっている。

 また27年度は、図書館上高根沢分館・コミュニティセンターで大規模改修を予定して事業費6877万円を想定するほか、のびのび保育園でも4661万円の事業費で大規模改修を予定する。さらに第1・3・5・8分団詰所兼車庫の長寿命化工事では、総額7150万円を見込んでいる。

 28年度は、土づくりセンターの大規模改修で管理棟に3400万円、後処理棟に1440万円の事業費を予定するほか、きのこのもりの長寿命化には9746万円を想定している。第2・6分団詰所兼車庫の長寿命化工事はそれぞれ1248万、1490万の事業費を見込み、第3分団詰所兼車庫(亀梨)の大規模改修は事業費297万円で実施する。

 29年度は、宝積寺タウンセンターの長寿命化を実施するため、事業費に1億2832万円を見込んでいる。また、びれっじセンターの大規模改修には3051万円、みんなのひろばの大規模改修には2716万円、同ひろばわくわくどーむの大規模改修には713万円、西小学童の大規模改修には1362万円と試算した。第7分団詰所兼車庫は事業費1490万円で、長寿命化工事を実施する。

 30年度は、元気あっぷむら・本館の大規模改修に事業費2億2593万円を見込み、第4分団詰所兼車庫の長寿命化工事は事業費1520万円で実施する。

 31年度は、図書館中央館・公民館の長寿命化工事を予定し、事業費4億7874万円を見込む。

 32年度は、歴史民俗資料館に4617万円の事業費を投じて、大規模改修を実施する。元気あっぷむら食のゾーンレストランは大規模改修に2741万円を試算し、同加工施設には1364万円で大規模改修を実施する。第3分団詰所兼車庫(中柏崎)は226万円で大規模改修を予定し、エコ・ハウスたかねざわは4638万円で大規模改修を実施する。ちょっ蔵ホールとちょっ蔵広場・多目的展示場は、5496万円で大規模改修を予定する。

 33年度は、仁井田体育館の長寿命化に1億7614万円を想定し、元気あっぷむら・実習施設の大規模改修には1000万円を見込む。

 34年度は、武道館の長寿命化に1億6875万円を試算しているほか、図書館仁井田分館・コミュニティセンターは9160万円で長寿命化工事を実施する予定となっている。

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