森林審議会で産業用地・ネクストコア千葉生実の開発了承 (千葉県)
[2025/7/9 千葉版]
千葉県森林審議会の森林保全部会(部会長・青山定敬日本大学教授)が8日、千葉市内で開かれ、新たな産業用地・ネクストコア千葉生実(仮称)の林地開発許可を了承した。エム・ケー(東京都日野市)と京成電鉄(市川市)が共同で、千葉市中央区生実町の約17haに工場用地を新設する計画。切・盛土量は20万m3規模を想定している。
開発区域は千葉市中央区生実町の約17.1ha。敷地の多くを森林が占め、北側で県道生実本納線、南側でJR外房線に隣接している。
造成計画をみると、盛土20万9356m3、切土20万7980m3とし、不足分は購入土でまかなう。北側に2万5450m3規模の調節池を整備する。計画期間は2027年7月まで。土地利用計画は八千代エンジニヤリング(東京都台東区)が担当している。
千葉市は、22年9月に策定した産業用地整備方針に基づき、新たな産業用地を2032年度までに70ha供給することを目標に掲げている。ネクストコア千葉生実に続く産業用地を継続的に供給できるよう、候補地の検討を進めている。
森林保全部会では、変更案件として、千葉明徳学園が千葉市中央区生実町で計画している学校教育施設のほか、市原市大蔵地区の残土埋め立て、君津市糸川地区の太陽光発電設備、富津市田倉地区の砂利採取や土砂などの埋め立ての4件を審議している。
林地開発許可制度は、森林法により地域森林計画の対象となる民有林1ha超の開発について、知事の許可を受けるもの。知事は許可しようとするとき、審議会の意見を聴かなければならない。