女沼川で上部工 主要事業 国道354号BPなど推進(県境工事事務所)

[2025/7/15 茨城版]
 県境工事事務所(兼澤公也所長)は、25年度の主要事業をまとめた。道路では国道354号の境岩井バイパス、古河境バイパスの整備のほか、国道125号古河拡幅などを進める。河川では女沼川の橋梁上部工事、取付道路工事、河川護岸工事などを予定。橋梁では芽吹大橋の耐震補強工事を計画する。

 国道354号は群馬県高崎市から埼玉県を経て、鉾田市に至る広域幹線道路。管内では古河市、境町、坂東市を通過し、沿線周辺では新たな工業団地の整備が進んでいる。

 このうち、境岩井バイパスでは道路改良舗装工事と交通安全施設工事を実施する。境町市街部の交通渋滞緩和や圏央道のアクセス道路とするもので、01年度から事業に着手。20年度までに約1800mの区間が竣工しており、現在は町道1-3号線から現道までの4500mの整備を行っている。全体計画は延長6300m(幅員25m、4車線)で、総事業費は125億円(暫定2車線)を想定。事業費ベースでの24年度末の進捗率は96%としている。

 古河境バイパスでは用地取得や調査、設計に取り組む。新4号国道と主要地方道結城野田線を結ぶもので、18年度に開始した。全体計画は延長3200m(幅員25m、4車線)で、総事業費は70億円(暫定2車線)。進捗率は26%。

 国道125号古河拡幅事業では電線共同溝工事と用地取得を行う。古河市街地の慢性的な交通渋滞緩和を図る。現在は国道4号から現道までの延長700mのバイパス整備を進めているところ。また、古河市が施工している古河駅東部土地区画整理事業区間の延長700mは現道を拡幅するため、用地取得を実施する。事業は08年度に開始し、全体計画は延長1400m(幅員25m、4車線)。総事業費は36億円で、進捗率は66%。

 女沼川では橋梁上部工事や取付道路工事、河川護岸工事、用地取得、調査を進める。下流部の堤防越水や上流域の市街地の浸水被害を防ぐためのもので、事業は1991年に着手。事業区間は5500mで、うち下流部3700mを先行して整備。総事業費は95億円で、進捗率は75%。

 芽吹大橋では上部工の耐震補強工事を計画している。主要地方道つくば野田線の利根川に架かる橋梁であり、災害時におけるライフラインの機能確保のため耐震化を進めている。事業は18年度に着手。延長は535・9mで、総事業費は16億円。進捗率は60%。

 境工事事務所は古河市、坂東市、五霞町、境町の2市2町を管轄とする。国道125号や国道354号、結城野田線、つくば古河線など31路線295km、女沼川など一級12河川280kmの整備、維持管理などを行っている。

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