佐貫工区でBP整備 宇都宮船生高徳線 本年度から用地測量(県矢板土木)

[2025/7/16 栃木版]

 県矢板土木事務所は、主要地方道宇都宮船生高徳線の塩谷町佐貫地内で、道路改良事業に着手する。計画によると、整備済みの観音橋工区より北側の区間で、現道の西側に延長約900mのバイパスを整備して、車道2車線と片側歩道など計画幅員を10.25mとする。同事務所では、このほど設計説明会を開催して概ね了解を得たことから、今後は引き続き用地測量を進めていく。

 主要地方道宇都宮船生高徳線は、国道119号の宇都宮市石那田地区を起点に、塩谷町船生を経由して鬼怒川・川治温泉方面に至る幹線道路であるとともに、地域住民の日常生活を支える重要な道路となっている。

 このうち、日光市塩野室町から塩谷町佐貫地内までの延長1100mは、鬼怒川を渡河する観音橋が幅員狭小で歩道も無く、老朽化して安全確保にも課題があったことから、2008年度に観音橋工区として橋梁架替を含むバイパス整備に着手し、15年3月に供用を開始している。

 今回計画する佐貫工区は、観音橋工区の整備でで架け替えた佐貫観音橋より北側の未整備区間。この区間は道路幅員が約5.0mと狭く屈曲しており、歩道も未整備。このため矢板土木事務所は、現道の西側へバイパスを新設することで、安全な通行空間を確保する。

 佐貫工区の現道は、幅員が車道2車線で5mと、路肩が各0.2mの計約5.4m。この現道の西側に延長約900mのバイパスを整備する計画で、バイパスの計画幅員は車道が2車線で6mと歩道が東側に2.5m、および路肩が1mと0.75mの、計10.25mとする。さらにバイパス北側では、町道大宮佐貫線にアクセスできるよう、東側に分岐するルートを設ける。

 佐貫工区では24年3月に地元への事業説明会を開催した後、24年度から繰り越した事業費でピーシーレールウェイコンサルタント(宇都宮市)へ道路詳細設計を委託してまとめている。詳細設計が概ねまとまったことから、6月26日に設計説明会を開催して地元からの了解を得たことから、このあと用地測量を実施する。

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