建設3事業追加 国・県予算要望 18日に県知事要望へ(水戸市)

[2025/7/17 茨城版]
 水戸市は10日、26年度の国・県予算編成に対する要望事項をとりまとめ、市議会に報告した。昨年度と比べると、項目数が4項目増えて46項目、事業数が14事業増えて158事業となった。建設関連の新規要望では、▽県営畑地帯総合整備事業(藤井地区)▽県営農村地域防災減災事業(武具池地区)▽馬渡水戸線の整備──などを盛り込んだ。県に対する要望書は18日に大井川和彦知事に提出する。

 国・県の予算編成に対する要望は、要望した補助事業費を確保して計画的に事業を進めることを目的に、毎年7月ごろの各省庁の次年度概算要求が始まる時期に実施している。要望活動では、高橋靖市長や市幹部職員が、公共事業費や補助金の確保、事業への早期着手を陳情していく。国に対する要望では、県選出国会議員や関係省庁の大臣・局長クラス、国土交通省関東地方整備局などに対して行う予定となっている。

 要望事項の内訳をみると、市事業分が33項目89事業、県事業分が17項目63事業、国事業分が12項目26事業。要望先は重複を含めて、国に対する要望が34項目100事業、県に対する要望が36項目120事業となる。

 建設関連事業の新規要望のうち、県営土地改良事業では県営畑地帯総合整備事業(藤井地区)と県営農村地域防災減災事業(武具池地区)の2項目を掲載。市は農業用水路などの農業生産基盤を整備し、排水機能の改善や安定した農水の供給、効率的な作業環境の確保による生産力の高い農業の実現に努めているとした上で、計画的な事業推進について支援を求めた。

 市内の県営土地改良事業では、県営経営体育成基盤整備事業として柳河中部地区(76.3ha)、下国井地区(56.7ha)、県営畑地帯総合整備事業として藤井地区(50.3ha)、県営農村地域防災減災事業として武具池地区(ため池防災工事)1カ所の整備を推進している。

 このうち、県営藤井地区土地改良事業では、水戸市の藤井町や飯富町などの水田・畑を含む60.9haを対象にしている。概算事業費は26億9200万円で、事業期間は25-34年度の10年間。主要工事では、整地工50.3ha(水田10.3ha、畑40ha)を実施。水田部標準区画面積は50アール(100m×50m)、畑地部標準区画面積は30アール(75m×40m)とし、耕区内の均平整地を行う。また、用水路工、排水路工、道路工などをあわせて実施する。

 国・県道の拡幅等整備推進では、新たに馬渡水戸線の那珂川橋りょうと、橋りょう影響区間の拡幅等整備を盛り込んだ。また、国道118号線や内原塩崎線など計14路線の整備推進を求めている。

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