旭地区4校を追記 学校跡地利活用 地域活動館は取りやめ(鉾田市)

[2025/7/26 茨城版]
 鉾田市は、学校跡地利活用計画の第2回改定版の素案をまとめた。来年4月の旭小学校開校に伴って閉校となる4校の方針を追記したほか、旧舟木小学校と旧諏訪小学校、旧白鳥西小学校の3校で(仮称)地域活動館に関する記載を削除。閉校する4校はいずれも公共的・公益的事業または事業提案型の一般公募を検討。旭西小学校については市の事業による活用も考慮する。

 旭東小は道路交通アクセスの良さや周辺の自然環境を活かし、地域経済の活性化に資する活用を計画。私立学校をはじめとした教育関連施設や農産物加工施設などの地場産業の活性化を図る施設などが候補にあがる。市有面積は2万8872平方mで、1983年建築RC造2階建て延べ床面積756平方mの校舎[1]、2002年築RC造2階建て112平方mの校舎[2]、01年築RC造2階建て2414平方mの校舎[3]、1980年築RC造平屋742平方mの体育館などを備える。

 旭南小は農産物栽培施設などの活用を検討。また、特別養護老人ホームなどをはじめとした高齢者福祉分野での活用など地域経済の活性化に資するものを優先的に採用する。市有面積は2万1331平方mで、1974年築RC造2階建て1833平方mの校舎[1]、82年築RC造2階建て801平方mの校舎[2]、79年築RC造平屋748平方mの体育館が立地する。

 旭西小は魅力ある子育て環境の創出や若年層の移住・定住の促進を図るため、住宅地の整備・誘致などを予定。農産物加工施設なども検討する。市有面積は1万8632平方mで、76年築RC造2階建て1874平方mの校舎[1]、94年築RC造2階建て351平方mの校舎[2]、79年築RC造平屋748平方mの体育館を配置。

 旭北小は豊かな自然環境を活かした体験型学習施設や自然レクリエーション施設を想定。ロケーションの良さを踏まえた観光施設としての活用も計画する。市有面積は2万2154平方m(借地85平方m)で、78年築RC造2階建て2326平方mの校舎、81年築RC造平屋748平方mの体育館を保有。廃止する4校については準備が整い次第、年度内にも公募手続きを開始する。

 また、旧舟木小と旧諏訪小、旧白鳥西小の3校で計画していた(仮称)地域活動館は整備を取りやめ。地域コミュニティ活動としての利用が見込めず、民間事業者による活用が効率的と判断した。

 市は小学校の適正規模・配置を図るため、統合小学校の整備を進めている。廃校となる全20校の跡地は学校跡地利活用計画に基づき、市の事業または事業提案型の一般公募により有効活用する。

 これまで、旧巴第一小と旧野友小の2校を民間事業者に売却済み。旧徳宿小は生涯学習館とくしゅくの杜として市が利活用を行っている。また、旧鉾田小では行政活用を中心に今後の利活用を図る方針。

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