北赤塚の340mを改良 宇都宮亀和田栃木線 大橋架替や暗渠設置も(県鹿沼土木)

[2025/7/29 栃木版]

 県鹿沼土木事務所は、幅員が狭く歩道も未整備となっている主要地方道宇都宮亀和田栃木線の鹿沼市北赤塚町から壬生町羽生田までの延長340m区間を対象に、北赤塚工区として道路改築事業を計画している。このほど道路詳細設計が概ねまとまり、地元への説明会を開催した。それによると、幅員を現況の約5.8mから13.5mへと拡幅して線形を是正し、両側に歩道や自転車通行帯を新設する。また、区間内では農業用水路を跨ぐ大橋の改築や、道路を横断する暗渠側溝を整備する。今回、地元の了解が得られてことから、今後は用地測量や物件調査を実施していく。

 この路線は、宇都宮市から鹿沼市亀和田町を経由して栃木市に至る、路線延長約31kmの主要地方道。このうち鹿沼市北赤塚地内の、現在歩道整備工事を実施している国道352号との交差点(北赤塚十字路)から一級河川黒川に架かる黒川橋までの区間は、道路の線形が悪く幅員が狭小で、路肩も狭く通行する自転車や歩行者が危険にさらされている。

 このため県は、歩行者や自転車の通行の安全確保や道路幅員の拡幅、道路線形の改善に向けて、抜本的な道路改築が必要と判断し、両側の歩道整備や道路線形の見直しを計画している。2024年度には地権者の意向を確認し、平面図化と路線測量を実施している。

 この区間は、幅員が狭いところで車道5.3m、路肩が0.5mという現況で、歩道も整備されていない。サイクルルート「ワタ8」のルートにも指定されていて自転車通行も多いが、カーブが急な箇所もあり、歩行者や自転車が通行時に危険にさらされている。

 今回の道路改良により、道路の幅員を確保するとともに、線形を見直して急なカーブを是正するほか、両側に歩道を新設して路肩も確保する。道路幅は車道が3.25m×2、路肩(自転車通行帯)が両側に各1.0m、歩道が両側に各2.5mの、幅員合計13.5mで整備を計画する。

 整備にあたっては、現在工事を実施している国道352号側の北赤塚十字路から、黒川に向けて道路拡幅整備を進めていく方針。工区の西側から工事を進めていく中で、農業用水路を通る大橋の改築や、道路を横断する暗渠側溝を整備する必要がある。

 なお、北赤塚工区では路線測量を24年8月、道路詳細設計を同年9月にそれぞれに東亜サーベイ(宇都宮市)に委託し、地質調査も同じく9月にアーステック(日光市)へ委託していた。詳細設計を概ねまとめて今月1日に設計説明会を開催しており、地元から了解が得られてことから、今後は用地測量や物件調査を進めていく。

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