カナデビアと契約 環境センター 焼却施設の基幹的改良(大宮環境整備組合)

[2025/7/31 茨城版]
 大宮地方環境整備組合(組合長・先﨑光那珂市長)は、6月30日の臨時議会で、環境センターのごみ焼却施設基幹的設備改良工事の契約案が承認された。工事は随意契約によりカナデビアに発注し、契約額は60億2800万円(税込み)となっている。工期は28年6月末まで。また、本年度はプラスチック中間処理施設の整備に向けて発注仕様書の作成にも着手し、26年度から2カ年で施工する。

 那珂市静にある環境センターでは、可燃ごみの焼却と粗大ごみの処理、資源ごみの分別を行っている。ごみ焼却施設は1990年に建設され、供用開始から30年以上が経過したため、老朽化に伴う基幹的設備改良工事による施設の長寿命化が計画された。

 焼却設備の処理方式はストーカ方式、処理能力は1日あたり180t(90t×2炉)、24時間稼働。粗大ごみ処理施設の処理能力は、1日あたり35tで、処理方式は粉砕・圧縮併用となる。24年度には日産技術コンサルタント(東京都港区)で発注仕様書を作成。基幹的設備改良工事は、設計・施工一括の性能発注方式を採用している。

 工事では、焼却施設を稼働しながら1炉ずつ行う予定だが、一時期全面休止する必要があるもよう。それに備え、ごみの仮置き場を設置する予定で、8月8日には仮置き場整備工事に係る指名競争入札が予定されている。工期は12月10日までとしている。

 環境センターではこのほか、旧ごみ焼却施設跡地に廃プラスチックの選別・圧縮・梱包を行うプラスチック中間処理施設の新設が計画されている。同組合では現在、ペットボトルと発泡スチロールのみの処理を行っているが、これをプラスチック全体に広げてリサイクルを推進する方針だ。

 建設予定地は環境センター入口近くで、敷地面積は約900平方m。4月からは、日産技術コンサルタントに委託し、発注仕様書の作成を進めている。工事は26-27年度で施工する考えだ。

 この組合は常陸大宮市小野にあり、常陸大宮市と那珂市の2市で構成されている。事務所敷地内にあるし尿処理施設「衛生センター」と、那珂市静に立地するごみ処理施設「環境センター」の管理・運営を行っている。

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