2小2中に統合 学校再編実施計画 小中一貫校を導入 33年度に東部小学校開校へ(稲敷市)
[2025/10/4 茨城版]
稲敷市は、学校再編整備実施計画案をまとめた。人口減少に伴う急速な少子化の進行に対応するため、市全域で小学校と中学校を東西2つずつに再編。統合先は江戸崎中学校(西部)と東中学校(東部)とし、敷地内に特別教室棟を増築して小中一貫教育を導入する。増築の規模はどちらも1000平方m程度。概算建築費はそれぞれ約5億6000万円を見込む。
適正配置に向けては1学年2学級以上を目指して、[1]1小1中[2]2小1中[3]2小2中──の3パターンを比較。アンケート調査や通学距離などを考慮し、2小2中に再編する。
統合先として、西側地区(江戸崎・新利根)の中学校は施設規模が大きい江戸崎中を活用。東側地区(桜川・東)の中学校は通学圏域のカバー状況、学校規模などから東中とする。このうち、東中は浸水想定区域内であるため、防災指針の策定や防災対策を講じる。中学校の統合はいずれも32年度を予定している。
小学校の統合は現在複式学校が発生している東地区、近く複式学級が発生する江戸崎地区を先行。東地区では27年度にあずま北小をあずま西小に、江戸崎地区では30年度に沼里小と高田小を江戸崎小に合併する。
本格的な統合の際には通学距離や施設規模などを考慮し、西側地区が江戸崎中、東側地区が東中を活用。いずれも広大な敷地を有しており、特別教室棟(理科室、図工室、音楽室、家庭科室その他準備室、トイレ1カ所)約1000平方mの増築で小学校と中学校の併設が可能になる。概算の建設費は各約5億6000万円を想定。順調ならば33年度に東側地区小学校、35年度に西側地区小学校が開校する。
以下、統合先となる施設の概要は次の通り(▽施設名〔所在地〕=施設規模)。
▽江戸崎中学校(江戸崎甲2595)=校舎[1](1989年建築、RC造3階建て延べ床面積2594平方m)、校舎[2](98年築、RC造4階建て5693平方m)、屋内運動場(2000年築、RC造2階建て1747平方m)、部室(00年築、S造2階建て288平方m)、武道場(1991年築、S造平屋612平方m)
▽東中学校(八千石77)=校舎[1](86年築、RC造3階建て4264平方m)、校舎[2](86年築、RC造3階建て1748平方m)、校舎[3](86年築、RC造平屋292平方m)、屋内運動場(86年築、S造平屋1576平方m)、第二屋内運動場(91年築、S造平屋704平方m)、武道場(87年築、RC造平屋625平方m)