橋梁工事を11月発注 面瀬地区/市道740mの拡幅(宮城県 気仙沼市)
[2025/10/3 宮城版]
気仙沼市は、面瀬地区で市道田中赤貝線の延長740m区間を拡幅する。本年度から工事を進めたい考え。同区間内には面瀬川に面瀬橋が架かっているため、拡幅に伴って架け替える。新橋は橋長17mのPC橋で、11月に上部工と下部工の一括で架け替え工事を発注する意向だが、予算の状況によっては分割する可能性もある。道路拡幅の事業費は社会資本整備総合交付金を活用する。
拡幅するのは市道面瀬川線との交差点から南側で、通称・基幹農道と呼ばれている区間。面瀬川線は面瀬川と並行するように横断しており、同川に架かる面瀬橋を渡って田中赤貝線の方へ進入するようになっている。
現橋は橋長17m程度の単純鋼製橋で狭く、カーブもきついため、少し下流側に新橋を架けた後、撤去する。交通量が多いため、新橋に交通を切り替えてからの撤去となる。
新橋は右折レーンも含めて幅員12.75mを確保する。下部工は橋台2基で構成する。
新橋から南側区間は、田中赤貝線の現道を拡幅し、全幅9.5m(標準幅員)を確保する。全幅のうち、歩道が片側に2.5mとなる。側溝は入れ替える。
現道は幅員4~5mと狭く、周辺に学校もあることから、交通安全対策として片側歩道を設けて通学路などに利用する。
拡幅に当たっては、本年度に物件補償業務を倉測建設コンサルタント(東北支店・気仙沼市)に委託した。業務委託に当たっては8月19日に一般競争入札を開札し、同社が120万円で落札した。
業務内容は1所有者の移転雑費の算定と、1カ所の工場等の敷地再算定、1画地の残置補償算定。履行期間は10月31日まで。
拡幅に向けた予備設計業務はアイエスプランニング(仙台市太白区)、詳細設計業務は岩倉測量設計(栗原市)に委託した。
拡幅の事業期間については、社会資本整備総合交付金の配分状況によって変わってくるため、見通しが立っていない。事業費は物価高騰の影響などで当初の想定を上回る見込みのため、現時点で明らかにしていない。