蘇我駅東口地区の再開発実現へ勉強会(千葉市)

[2025/10/7 千葉版]
 千葉市中央区のJR蘇我駅東口地区で、組合施行による市街地再開発事業の検討が本格化している。2024年8月に発足した協議会で、再開発事業の実現に向け、勉強会を開催。今後、事例視察や意見交換などに取り組み、早期の準備組合設立を目指す。

 千葉市は本年度、事業プラン検討の参考になるよう、蘇我駅周辺のまちづくりに求められる機能などについて、アンケート調査を実施した。その結果を協議会と情報共有している。

 アンケート調査では、蘇我駅周辺について「栄えておらず寂しい」との意見のほか、商業施設の新設や再開発の実現などを望む声が上がった。駅前広場については、ロータリーの狭さや道路混雑・渋滞の改善を求める意見などが出されている。

 協議会では今後、再開発事業の機運を醸成するため、蘇我駅東口地区と同規模の事例視察や、元再開発組合理事長などの関係者との意見交換に取り組んでいく。支援業務は全国市街地再開発協会(東京都港区)が担当している。

 蘇我駅の東口周辺では、バスや一般車、タクシーなどの車両で混雑し、利便性や安全性に課題があることから、手狭な駅前広場の拡張を含めた再整備が求められている。

 駅前広場に隣接する街区の建物は老朽化し、更新時期を迎えている。駅前広場と一体的に整備することで、広場用地を拡張できる可能性があることから、組合施行による市街地再開発事業を想定した検討が進められている。

 再開発事業の実現に向け、関係権利者による「JR蘇我駅東口地区市街地再開発協議会」が24年8月に発足した。対象区域の面積は駅前広場も含め、1万平方m程度を想定している。

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